セピア(sepia)とは、イカ墨のこと。また、イカ墨由来の黒褐色をも意味する。かつてモノクロ写真などにこの色のインクが用いられたために、古い写真は褪色し淡い褐色になった。それを見て昔を懐かしむことから、現在では懐古趣味をあらわす代名詞としても用いられる。なお、もともと"sepia"には「イカの墨」の意味もある(さらにギリシア、スペインやイタリアなど一部の国ではコウイカそのものをも指す)が、日本ではこの意味でセピアと言うことはほとんどない。古代ギリシャ語の σηπία(sēpia, コウイカの意)が語源。地中海沿岸地方では古代よりイカが食材にされるとともに、イカの墨がインクとして使用されていた。イカ墨には悪臭があって色あせしやすいためにインクとしてはその後一旦使用されなくなるが、近世にはイカ墨をアルカリで溶かしたあと塩酸で沈殿させ、それを乾かして茶色の顔料として使うようになった。これが西洋全般に広まるようになる。それとともに"sepia"という単語はイカ墨やその顔料、そしてその色をも意味するようになる。19世紀末になり、セピアのインクが新聞や雑誌の印刷に使われるようになるとこの色が人気になり、この黒っぽい茶色のモノクロ写真(セピア調の写真という)も現像されるようになる。イカ墨の色素の主成分はメラニンである。しかし現在市販されている絵具などの顔料として用いられるものは、酸化鉄や酸化マンガンを含む顔料等から作られたものである。日本工業規格にはJIS慣用色名として右図のように色が定義されている。JIS系統色名では「暗い灰みの茶」。
出典:wikipedia
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