鬼頭 数雄（きとう かずお、1917年4月25日 - 1944年7月）は、愛知県出身のプロ野球選手。弟に鬼頭政一、鬼頭勝治がいる。中京商業が3連覇を達成した第19回全国中等学校優勝野球大会の優勝メンバー。伝説の試合・中京商対明石中延長25回にも「9番・センター」で先発出場している。1936年に大東京軍に入団。1937年秋に盗塁王を獲得。1940年は首位打者を獲得、ベストナインにも選ばれる。このとき、鬼頭の打率.321に対し、所属するライオンの勝率は.240で、「所属チームの勝率より打率の高い首位打者」になっている。プロ野球ではほかには1944年の岡村俊昭（近畿日本）、2008年の内川聖一（横浜）しかいない珍しい記録であるが、鬼頭と岡村は1941年の1シーズン、チームメイトでもあった。左投げでありながら、二塁手としてプレーした初の選手である。後に山田伝、西本幸雄（偶然にも自身と誕生日の日付が同じ）も守っており、2011年現在NPBでは3人である。1941年に南海へ移籍。その後応召され、1944年7月、マリアナ諸島沖で戦死（戦死公報が入ったのは、それから約1年後の1945年5月になってからだった）。27歳没。東京ドーム敷地内にある鎮魂の碑に、彼の名前が刻まれている。

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