チャンピーノ・トンネル (Galleria di Ciampino) は、チャンピーノとフラスカーティの2つの街を直接繋ぐ道を作る際にヴィッラ・センニの丘とアナニーナ街道を越えるため、1856年に教皇国家によりローマ＝フラスカーティ線に建設された鉄道トンネルである。全てローマ市内で、チャンピーノ、グロッタフェッラータ、フラスカーティとの市境近くにある。チャンピーノ・トンネルは、直線となっており、長さは290mでローマ＝フラスカーティ線において唯一の工学的な作業である。第二次世界大戦時にはドイツの巨大なカノン砲、クルップ 28cm K5 Eの「Robert」 と「Leopold」の隠し場所となっていて、ここは人々に「イル・カンノンニッシモ」(il cannonissimo)という呼び名が付いていた。これらのカノン砲はトンネルの外に牽引されると、一度につき1回チャンピーノ駅から口径280mm重さ約250kgの砲弾をアンツィオに向けて発射した。火が消えると再びトンネルに隠された。このカノン砲の威力を知ったアングロ＝アメリカ兵は、アンツィオ・アーニーやアンツィオ・エクスプレスと呼んだ。

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