アウダーチェ (Audace) は、イタリア海軍の駆逐艦、後に水雷艇、防空護衛艦。イギリスグラスゴーのヤーロウ社へ、日本海軍の第36号駆逐艦として発注された。1914年(大正3年)9月12日、第36号駆逐艦を「江風(カハカセ)」と命名。12月6日、艦艇類別等級表に登載。1915年1月29日、艤装員事務所を海軍省構内に開設。7月16日、艤装員事務所を横須賀海兵団内に移転。9月10日、横須賀海兵団内で艤装員事務所の残務を開始。18日、残務を終了し艤装員事務所を閉鎖した。当時としては新型の機関であったディーゼルエンジンを搭載する予定であったが、第一次世界大戦の影響によりタービンエンジンと連結するドイツ・フルカン社の減速装置が入手できなくなり、タービンエンジンのみの搭載となった。そのため、日本海軍にとって価値が減じ、1916年(大正5年)8月7日、命名と艦艇類別等級表への登載をそれぞれ取り消され、イタリアへ譲渡。操作系や防御強化を行いアウダーチェ (Audace) と命名される。当初は1915年に触雷沈没した駆逐艦イントレピード (Intrepido) の名前を継承することが検討されていたが、最終的に変更されている。第一次世界大戦で活躍し無事生き抜いたアウダーチェは、1929年に水雷艇に分類が変更された。1937年には標的艦となっていたサン・ジョルジョ級巡洋艦サン・マルコを無線操縦するための遠隔操作装置を装備。第二次世界大戦では旧式艦であるため主に護衛任務に就き、1942年に改装され防空護衛艦となる。1943年にはイタリア降伏に伴いドイツ軍に接収され、TA20と命名された。1944年11月1日にパゴ島沖で英駆逐艦らにより撃沈された。アウダーチェ (audace) とは、イタリア語で「勇敢な」、「勇敢な人」を意味する。
出典:wikipedia
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