『春よ、来い』(はるよ、こい)は、1994年(平成6年)10月3日から翌1995年9月30日まで放送されたNHK連続テレビ小説の第52作。NHK放送開始70周年記念作品でもあった。1994〜95年の平均視聴率は24.7%、最高視聴率は29.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。全307回。原作者・橋田壽賀子の自伝小説作品のドラマ化。主人公が大学進学のために単身で上京するところから、脚本家として成功した後、夫の死を見送るまでを描いた。主演は当初安田成美であったが、太平洋戦争のシーンの後で突如降板し、その後(33歳から64歳まで)は中田喜子が務めた。そのため安田が演じた前半を「第1部」、中田が演じた後半を「第2部」としている。1991年度の『君の名は』以来の1年間の放送となった。連続テレビ小説で1年シリーズで放送されている作品は本作が最後となっている。これ以降は、現在に至るまで東京制作、大阪制作の半年ごとのシリーズが続いている。さらに「10月から始まって次の年の9月までの1年間のサイクル」で放送されたのも、この作品のみである。『おしん』、『おんな太閤記』、『いのち』など多くのヒット作を生んできた橋田壽賀子の自伝小説作品であり、『君の名は』以降の視聴率低下の流れを食い止めるため、主題歌に松任谷由実を迎え、さらに豪華なキャスト陣が話題を呼び前評判は高かった。しかし始まると1週目から25.8%と低く、そのまま視聴率は大きく上がらず一度も30%を上回ることはなかった。最愛の夫の癌を知らされた人気脚本家の高倉春希は、仕事に対する意欲を失い、伊豆の自宅で夕日を見つめながら自分の人生を振り返る。戦争を乗り越えながらも女子大、大学へと進学し、そして友、映画、シナリオと出会い、自分の進むべき道を模索していく。両親を相次いで亡くし、恋人である洋介とも別れ自暴自棄になった春希は自殺未遂騒動を起こす。しかし、撮影所で知り合った花井凉子やその家族などに支えられ次第に自立への道を辿っていく。そして矢野原高志と出会いやがて結婚。周囲の理解や協力もあり春希は脚本家として順調な道を歩むが、高志が病に倒れる。当初は安田成美が1年間ヒロインを演ずる予定で、1週目に夫の癌に動揺する老齢のヒロインを安田が老けメイクで演じるシーンがあったが、撮影途中の1995年2月に「肉体的精神的な疲労による体調不良」を理由に突如降板した。これを受けて記者会見を開いた橋田壽賀子(脚本)は、「飼い犬に手を噛まれた」と安田への不快感を示した。降板の真相については「台本の仕上がりが遅く長ゼリフのため負担を感じていた」「戦時下の描き方に不満を抱いていた」など諸説ある。評論家の塩田丸男はレギュラーコメンテーターとして出演していた『おはよう!ナイスデイ』(フジテレビ)内で「太平洋戦争肯定に抵抗感があったから降板した」と解説したが、安田の非公開の出自について言及したことを問題視され、同番組を降板した。
出典:wikipedia
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