スカーレットインク (、1971年5月5日 - 没年不詳) はアメリカ合衆国生産の競走馬、繁殖牝馬。日本でGI競走5勝を挙げたダイワメジャー、GI・JpnI競走4勝のダイワスカーレットなどの祖母、同9勝を挙げたヴァーミリアンなどの曾祖母。子孫に活躍馬を数々輩出し、本馬を起点とする牝系は俗に「スカーレット一族」と称される。アメリカで競走生活を送り、1戦0勝、獲得賞金525ドルという成績で引退。2歳時の1973年に日本の社台ファームが1万3000ドル(当時のレートで400万円弱)という価格で購買し、日本へ輸入された。競走成績が凡庸であった以外にも、両前脚が大きく内向しているという欠点があったことが安値の原因ともされているが、社台ファーム代表の吉田善哉は脚部の形は繁殖成績には影響しないとの持論があり、意に介さなかったとされる。吉田は本馬の曾祖母が、子孫から数々の活躍馬を出しているユアホステスであることに注目していたという。繁殖牝馬として社台ファーム千歳で繋養された。繁殖入り後しばらくは、途中4年連続で不受胎となるなど期待に反する成績であったが、ノーザンテーストとの間に生まれた産駒スカーレットリボン、スカーレットブーケがそれぞれ重賞優勝馬となり、母として成功を収めた。しかしそれ以上に「母の母」として大きな実績を残し、特に2000年代に入ってスカーレットブーケの産駒であるダイワメジャーやダイワスカーレット、第7仔スカーレットローズの孫ヴァーミリアンらがGI級競走を次々と制し、スカーレットインクから派生した牝系は、出身馬の活躍ぶりから「スカーレット一族」と通称されるほどになった。スカーレットインクの産駒はいずれも筋肉質であり、子孫から最初のGI優勝馬となったダイワメジャーもまた母方より受け継いだ、がっしりとした体躯を備えた力強い馬であった。同馬は種牡馬としても複数のGI優勝馬を出しているが、やはりそうした特徴を伝える傾向にあるとされる。スカーレットインクも逞しい馬体の持ち主で、乗り運動の最中に騎乗者の手綱を力任せに引きちぎったという逸話もつ、非常に力の強い馬であった。※「f」は「filly(牝馬)」の略、「c」は「colt(牡馬)」の略。太字はGI級競走優勝馬。は重賞競走優勝馬。父母はいずれもアメリカ産馬であり、父クリムゾンサタンはアメリカで2歳牡馬チャンピオンとなるなど通算58戦18勝という成績を残した。主な産駒にデラウェアハンデキャップ(G1)の優勝馬クリズリンがいる。母コンセンティダは2戦0勝の成績。曾祖母ユアホステスの血統に注目されての輸入であったことは前述したが、それぞれ米二冠馬のマジェスティックプリンス、リアルクワイエット、イギリスのダービーステークス優勝馬セクレトが同じ系統の出身馬である。
出典:wikipedia
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