常熟市（じょうじゅくーし）は中華人民共和国江蘇省蘇州市に位置する県級市。常熟市は江蘇省の東南部、上海の西側南通の南側。南朝梁に県が設置され、土地が肥沃なことから常熟の名がつけられた。元代には州に昇格したが、明代にはまた県に降格された。清代には人口増加から、常熟県と昭文県に分割された。1912年、再度合併され、1950年から1958年まで市制が施行されたがその後県に戻され1983年に県級市に再度昇格し現在に至る。紡績、機械、エレクトロニクスなどの工業が発達している。常熟は多くの蔵書家を生んだことで知られる。明の趙琦美の脈望館にはじまり、銭謙益の絳雲楼、毛晋の汲古閣、銭曽の述古堂、瞿氏の鉄琴銅剣楼などの著名な蔵書楼が建てられた。

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