Jリーグの選手契約条件(Jリーグのせんしゅけいやくじょうけん)とは、Jリーグにおけるプロ選手の契約条件のこと。Jリーグには、選手契約に際して大きく3つの段階を用意している。これは、選手の契約金や年俸の高騰化、またそれでクラブ経営を著しく悪化させる懸念があることから、選手の年俸に一定の上限を設けてクラブの経営安定化を目指そうとするものである。選手の移籍期間はJリーグが定めた期日(基本的に8月の最終金曜日を刻限とする)まで受け付けて、それ以後はシーズン終了までレンタルも含め一切の移籍を認めない。但しこの間も移籍を伴わない契約の解除決定はできる(解除された選手は次の解禁まで新規の契約はできない)。以下は基本的にJ1・J2・JFL(4部相当)について記しており、J3については若干異なるため、別項にて詳述する。年俸の上限は無いが、人数制限があり1チーム原則25人まで。最低でもJ1所属チームは15人、J2所属チームは5人以上と選手契約を結ぶことが条件とされている。プロA契約の最低保有人数をクリアしていれば、アマチュア契約選手の登録も認められる。アマチュア選手は基本給(年俸や契約金)に関する契約を結ぶことが出来ないが、出来高払いの試合給は支給される。アマチュア選手を登録する例としては、2種登録選手・特別指定選手(ユースチーム所属の選手や、高校・大学チーム所属選手を所属させることのできる制度)や、サテライトなどに多い練習生契約の選手などである。また、下部組織(ユースなど)からJリーグ、JFLの公式戦に出場して上記時間帯の出場経験があり、A契約に移行した場合もそのシーズンから3年間は25人を超えてもよい(但し外国人は対象外)。新人選手がA契約選手を結ぶ場合は、初年度に限り出場給を含む報酬に700万円の上限が設けられる。これには、世代別も含む日本代表としての出場時間が規定を満たしている場合や、ユース世代の身分でJリーグの試合に出場した場合などの限定条件が付く。2年目以降もA契約を結ぶ場合は上限なし。なお、2005年度からAFCチャンピオンズリーグに進出するチーム(原則としてJ1の上位3位までのクラブと天皇杯で優勝したクラブ)は、A契約選手を1チーム27人まで拡大することが可能となっている。これは、チャンピオンズリーグとJリーグの日程が過密(主としてチャンピオンズリーグは火・水曜日開催)であるため、選手の体力的負担を抑える目的がある。また、2014年から原則25人の例外措置として、自クラブの下部組織に3年以上在籍選手は25人の対象外とした。年俸の上限は480万円。人数制限なし。年俸の上限はB契約と同じ480万円だが、新卒入団後以下に示す所定の出場時間をクリアしていない者がこれに該当する。C契約選手がこの条件をクリアした場合はA契約締結の権利を得ることができるが、C契約に降格はできない。また4年目以降の選手についてもC契約を交わすことはできない。シーズンの途中でプロC契約選手が上記条件の時間帯をクリアしA契約に移行した場合は、そのシーズンに限ってプロA契約選手が25人を超えてもいいことになっている。また日本人選手の強化のため、以下の登録人数制限が設けられている。J3では2014年・2015年の2シーズン、J1・J2に加盟するクラブに所属する18-22歳の若手選手を対象とした「Jリーグ・アンダー22選抜チーム」を編成し、選手のメンバー登録を行っていたが、J-22選抜の選手については所属元クラブの選手登録はそのまま残り(事実上二重登録)、プロA契約締結に必要な試合出場時間についても、J-22選抜で出場したものはカウントしないことになっていた。J3のクラブチームについては、「プロ契約選手の保有人数を3人以上」とする規定になっているが、この下限条件については「A契約」とは書かれていない他、A契約に移行するに必要な出場時間についても記載がなされていない(Jリーグ規約2014年改正版29ページ参照)が、日本サッカー協会の公式サイト ではJFLと同じ1350分以上出場でA契約に移行できるとしている。なおスポーツニッポンによると、J3発足以前から、Jリーグでは、若手選手の出場機会を増やすため、2012年10月31日に契約関係者会議を開き、2013年シーズンにおいて試験的に、23歳以下の選手が保有権を持つクラブのディビジョンより下位(例:J1からJ2以下)のカテゴリーに属するチームへ移籍する場合に限り、期間制限を設けないことを決めたという(いわゆる若手育成型期限付き移籍制度)。反対するクラブもあることから1年間の試行とし、その結果に基づき本格導入するかどうか決める。2016年から上記J-22に代わって、希望チームに対してJ3リーグへの参加を認める方針を固めた、23歳以下(U-23)によるセカンドチームについては、選手登録について明確なトップ・U-23の線引き・区分けは行わず、同じ第1種登録で自由にトップとU-23の行き来ができるようにする(チーム登録はトップとU-23で同一扱いとするが、選手については事実上二重登録が可能であり、背番号がトップチームとU-23チーム別々でもよいこと<但しシーズン途中での変更は一切禁止>、同一日にトップチームとU-23の開催日が重複した場合は、2試合ともベンチ入りは可能であるが、どちらか一方の試合に1分でも出場した場合はもう一方の試合出場は不可とするなどの特例あり)。またC契約の選手がA契約に移行するために必要な出場試合時間はU-23チームの一員として出場した試合の分も合算されることになった。また純日本人選手(外国から国籍帰化した選手含む)の育成の観点から、2015年度までは上記にも記したとおり、日本国籍に帰化した選手以外の外人枠についてはJ1・J2よりも大幅に減らしており、一般外人枠2名+提携国枠1人の最大3人までとし、在日枠、アジア枠は設定されていなかったが、2016年度からはこれをJ2以上と同じ形式に変更された。これは「J2・J3入れ替え戦」において、J3側の主管試合では従来のJ3ルール、J2側の主管試合はJ2ルールを準用するなどのレギュレーションの混乱を招きかねなかったためである
出典:wikipedia
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