伊達 村敏（だて むらとし）は、江戸時代中期の仙台藩一門第九席・川崎伊達氏第2代当主。正徳3年（1713年）10月16日、岩出山伊達氏当主・伊達村泰の二男として生まれる。幼名は大次郎。はじめ親倫（ちかのり）と名乗っていたが、のちに仙台藩主の伊達吉村より「中村」の姓と偏諱（「村」の字）を与えられ中村村高（なかむら むらたか）と名乗る。享保16年（1731年）、跡取りの居なかった義兄の川崎伊達氏当主・村詮の隠居にともない、養子に迎えられて家督を相続し村敏（むらとし）と名乗る。寛延4年（1751年）には、天文学者・佐竹義根の門弟として戸板保佑らと共に暦に無い日食の推算を行っている。村敏は涌谷伊達氏第3代当主・宗元の孫にあたることから、男子が居なかった伊達村胤から姪の順に準一家・高泉氏から婿養子を迎えて家督を相続させる案について相談を受けたが、村敏は家格の釣り合いがとれないとしてこの案に強く反対し、仙台本藩より養子を迎えるべきと主張したため、高泉氏からの入嗣案は沙汰止みとなった。宝暦3年（1753年）12月14日死去。享年41。嫡男・村煕が家督を相続した。

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