武清区（ぶせいく）は中華人民共和国天津市に位置する市轄区。武清区は華北衝撃平原、海河の水系の中、下流に位置し、平坦な地形で構成されている。地質構造は良好であり豊かな植生が特徴である。区内の標高は6.3―7.2メートル。暖温帯の大陸性モンスーン気候に属し、明確な四季があり、年間平均気温が12.1度、日照率が65％、不降霜期間が212日間、年平均降水量が606ミリメートル。武清区は北京市と華北最大の港湾都市である天津市の中間に位置し、北京市内と天津港までが各71キロメートル、北京首都国際空港までが90キロメートル、天津市区と天津濱海国際空港までが各30キロメートルの立地となっている。漢代に設置された雍奴県を前身とする。南北朝時代には北魏により漁陽郡の郡治とされた。742年（天宝元年）に唐朝により武清県と改名された。2000年6月13日、武清県が廃止され、武清区と改編され現在に至る。第一次産業としては酪農と無公害野菜が挙げられる。飼育される乳牛は6万頭を超え、57箇所の酪農施設が建設され、その内5箇所が国家級の無公害のミルク生産基地に指定されている。第二次産業は5000社程度の企業が存在し15.6万人が従業、電子産業、新素材開発や機械製造、成約、建築材などを中心に織毯業や自転車製造などの伝統的な工業生産が行われている。特に自転車製造業は年間1000万台生産、200万台を輸出し、また織絨業は年間1.5億枚を生産し全国の生産量の50%以上、輸出量の40%を占めている。第三次産業は宅地開発とそれに伴う商業開発が主体であり、中信広場、一商友誼武清店などが開業している。区内には18本の国級或いは市級道路、鉄道がある。現在は北京-天津-塘沽2本、北京-上海、天津-保定を連絡する4本の高速道路が開通し、11箇所のインターチェンジが設置されている。区政府は2003年から道路網の整備に着手し、103国道の拡張と、区内の“9横9縦”の道路網を整備することで区内いずれからも15分以内で高速道路に接続する計画である。鉄道は北京-山海関、北京-上海、北京-香港を結ぶ3本の鉄道が通過しており、旅客駅が1箇所、貨物駅が2ヵ所設置されている。2008年に開業した京津城際線に武清駅が設置され、北京まで20分、天津まで10分の連絡となっている

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