国際熱帯農業センター(こくさいねったいのうぎょうせんたー、CIAT, スペイン語:Centro Internacional de Agricultura Tropical)とは、飢餓と貧困を軽減するための社会・環境分野研究を推進し、開発途上国の天然資源を保存する非営利組織である。以下の記述では、略称CIATを用いる。CIATは国際農業研究協議グループ(CGIAR)の傘下にある。CGIARは、世界的規模での前記目標を共有する15研究機関からなり、農家・科学者・政策立案者と協力して活動する。CIATの資金は、多くの国・民間基金・国際機関から供給されている。CIATは1967年に設立された。その本部は、コロンビアバジェ・デル・カウカ県カリ(Palmira)にあり、ラテンアメリカ・アフリカ・アジアに属す各国についてのプロジェクトを調整している。人員の半分以上は、世界中の地域のオフィスに所属している。CIATは、4種類の作物(ダイズ、キャッサバ、熱帯飼料作物、イネ)の遺伝的改良において堅実な成功を収めた。1980年代末頃に、CIATは天然資源管理に関する研究計画を開始した。この研究では、3つの大きな農業生態系(丘陵、森林の周縁地、平原)に焦点を絞っていた。1990年代末には、バイオテクノロジーと遺伝資源、病害管理、土壌と植物栄養、地理的情報システムおよび農家参加方式の研究について科学的な能力を強化した。1996年には、従来の組織的スキームを14のプロジェクトに基づくシステムに修正した。新しい形は、公的・民間セクターからの国家農業研究システム、大学、非政府組織および他の研究主体と一緒になった共同参加研究を発展させた。2000年には研究課題は、熱帯果実などの高付加価値作物を含むように拡大された。地方の革新、小規模農業がより競争的だったことを裏付ける農業生物多様性の研究、および土壌保全にも力点を置いて研究が行われた。2006年以降、CIATは挑戦的な開発研究に労力を集中させた。競争的な農業を達成し、熱帯の貧困農家を補助する学術的チームによる生産物(知識・技術)の開発に、これらの挑戦的研究は焦点を当てている。公的・民間セクターの研究所および農家組合との協力による学術研究と革新的な問題解決法において、CIATは強みを持つという評判がある。この長所によって、CIATがその使命に関して世界的影響を与えることが可能になっている。CIATは、6万種類の豆・キャッサバ・熱帯飼料作物の特性調査と保存に用いられる遺伝子銀行を持っている。これは人類の遺産と考えられている。協力して活動する機関などに対するサービスとして、CIATは訓練と会合について様々なオプションを提供している。CIATの40年間の歴史を通して、1万人以上の専門家がCIATで訓練を受けている。CIATは、他のCGIARの研究所および世界各国の協力者とともに、数種類の世界規模のプロジェクトに参加している。
出典:wikipedia
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