ティム・フォリン(Timothy J. Follin, 1970年 - )はイギリス出身のゲームミュージック作曲家、ゲームクリエイターである。特に8bitパソコン時代の音源チップを使った活動で知られ、当時のイギリスの各コンピューター雑誌で天才と称えられた程の作編曲技術と音源操作技術を持つ。音楽学校のLiverpool's Sandown Music Collegeにて1年間勉強した後、先にゲーム業界に入っていた兄のマイク・フォリンの後を追い、15歳でゲーム会社のInsight Studio社に就職、プロ作曲家としての音楽制作活動を開始した。デビュー作はZX Spectrumの『Subterranean Stryker』(1985年)。ZX Spectrumに『バブルボブル』や『大魔界村』などを移植し天才プログラマと称えられた兄マイク・フォリンの手ほどきを受け、ティム・フォリンはプログラマとしても天才的手腕を発揮し、ZX Spectrumにおいてはソフトウェア上で波形生成を行い、搭載されていたノイズ発生器のON,OFFの周期を制御して粗密波を発生させる事により調性音楽を奏でるという離れ業を実行した。最終的に、音源がBeep1音しか搭載されおらずまともな音楽を鳴らすことすら困難だった初代ZX Spectrumで、擬似3和音を奏でられる音源ドライバーを開発した。1987年にマイク・フォリンの在籍したSoftware Creationsに移籍。ZX Spectrum 128Kに搭載されたAY-3-8910(PSG音源)を使った最初の作品は『バブルボブル』(1987年)。この時期の作品としては欧州版NESだけでなく北米版NESや日本版のファミコンでも発売された『ソルスティス』が有名。1990年には8ビット時代の終了を宣言。コモドール64(SID音源)での最後の作品は『ガントレットIII』(1991年)。この時期の作品はマイク・フォリンとの共作が多く、ZX Spectrum史上初のリアル3Dゲームとされる『ザ・センチネル』、スムーズスクロールすら困難だったZX Spectrumで1ドット単位の疑似多重高速スクロールを行っている『マッドギア』(LED Storm)など、BGMだけでなくゲーム自体の評価も高い。なおマイク・フォリンはゲーム業界を引退後、聖職者をしている。16ビット時代は、『大魔界村』(Amiga版)では自身の声をサンプリング。『Thomas the Tank Engine & Friends』(SNES版)ではライブ音源を導入。『ロックンロールレーシング』(SNES版)を最後にSoftware Creationsを退職。その後はMalibu Interactive社(『Time Trax』など)を経てフリーに。セガの看板タイトル『エコー・ザ・ドルフィン』(ドリームキャスト、2001年)への参加は、ティムのコモドール64時代のファンだったセガのプロデューサーのオファーによるもの。音楽は高い評価を受けた。待遇の悪さを理由に2006年にゲーム業界を引退した(例として、『Starsky & Hutch』の製作開始から最終リリースまで3年かかったことを挙げている)。その後、2012年に『Contradiction』の企画を引っ提げてKickstarterに登場。『Contradiction』(2014年)のクリエーターおよび作曲家としてゲーム業界に復帰。マイク・フォリンとは別の兄弟であるジェフ・フォリンとの共作も多い。長年海外作品を中心に活躍して来たが、日本国内で発売された作品としてはファミリーコンピュータの『ソルスティス』などがある。アルペジオを多用する元々の作風だけでなく、外部音源が使えないNES用と言うこともあって、同時期のファミコンの曲調とはまったく違う異様な曲調となっている。ちなみに楽曲はイギリスのPAL規格のTVで聴くのがティムの作曲した正しい音色で、日本やアメリカのNTSC規格のTVでは違って聞こえるので注意。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。