『三屋清左衛門残日録』（みつやせいざえもんざんじつろく）は、藤沢周平著の連作短編時代小説。『別冊文藝春秋』1985年夏季号から1989年新春号に連載され、1989年に文藝春秋から単行本が刊行された。1992年に文春文庫に収録されている（ISBN 978-4167192273）。三屋清左衛門は、用人として仕えた先代藩主の死去に伴い、新藩主に隠居を願い出て、国元で隠居生活に入った。隠居の日々は暇になるかと思われたが、実際には友人の町奉行が抱える事件や、知人やかつての同僚が絡む事件の解決に奔走することになる。さらには、藩を二分する政争にも巻き込まれていく。1993年（平成5年）に『清左衛門残日録』として、NHKで連続テレビドラマ化された。さらに2016年（平成28年）には、時代劇専門チャンネルの『藤沢周平 新ドラマシリーズ』の第4作目として、BSフジ（HD版）とスカパー! 4K総合（4K版）で先行放送され、同年9月に時代劇専門チャンネルで放送される。作品中には名称も地方も明示されていないが、描かれている風物や名物（ハタハタなど）から海坂藩であると推定する人もいる。このプロットは、藤沢作品の中では『用心棒日月抄』シリーズ（連載1976年 - 1991年）などで繰り返し使われている。

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