イムディーナ (Mdina、正式名L-Imdina、Medinaとも)は、マルタの町。マルタ島中央部にあり、かつては首都でもあった。中世の狭い静かな通りを持つ城塞都市であり、『静寂の町』の異名を持つ。面積は0.9平方kmと小さく、住民は2005年の時点で278人ほどである。イムディーナでの定住の痕跡は、紀元前4000年より前に遡る。紀元前700年頃にフェニキア人によって初めて要塞化された。これは、町の位置が海まで見通せることが可能な島の最高点にあるという、軍事的要所であったことが理由である。マルタがローマ帝国支配を受けると、ローマの知事は自身の邸宅をイムディーナに建てた。60年に使徒パウロは、乗っていた船がマルタで難破した後にイムディーナで暮らしたと言われている。イムディーナという現在の名前を初めて与えたのは、870年頃にマルタへやってきたシチリアのアラブ人によってである。彼らは広い堀と厚い防御用壁を持つ都市を作り上げ、近隣の町ラバトからイムディーナを切り離した。1091年、ノルマン人がマルタを征服した。1565年のマルタ包囲戦では、聖ヨハネ騎士団が最後まで重要な要塞であったイムディーナを守り抜いた。1693年には地震に見舞われ、多数の建物が崩壊した。地震後に聖堂は、マルタ人建築家ロレンゾ・ガファの設計で再建された。今日、イムディーナでの自動車乗り入れは制限されている(限られた地元住民の自家用車、救急車、結婚式の車などは許可されている)。狭い通りをそぞろ歩く静かな環境が維持されている。ノルマン建築、バロック様式などの個人の邸宅や教会が混ざり合って残っている。聖パウロ聖堂は町最大の広場前に立つ、目印となっている。
出典:wikipedia
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