サターンオオカブトまたはサタンオオカブト ("Dynastes satanas") は、コウチュウ目(鞘翅目)・コガネムシ科・カブトムシ亜科・真性カブトムシ族に分類される昆虫の一種。現在、ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約 CITES)の附属書IIに掲載されている。ローマ神話で農耕を伝えたとされる神サターンが由来とする説と、キリスト教の悪魔であるサタンが由来とする説がある。以前は、同じヘラクレスオオカブト属に属するヘラクレスオオカブトに次いで2番目に大きいカブトムシとされるネプチューンオオカブトの一種とされていた。しかし、生息域の分断により独立種となった。それでも、前肢の形状から依然とネプチューンオオカブトとの近縁関係が指摘されている。また、他に体色なども酷似しているため、ネプチューンオオカブトの未熟種とする意見もある。ボリビアのユンガス山脈にある標高1000 - 1500mの熱帯雨林に断続的に分布する。幼虫は朽木や腐葉土の中で2年半-3年程かけて成長する。特に、野外のオスでは蛹化前に100gを超えることも珍しくない。生息地が奥地ということや、現地の治安状況等により、以前は標本でも珍品だったと言われており、その生態も謎だったが、最近ではネプチューンオオカブトと活動時間や生態はほぼ同じということが判明した。現在では、専門店では高値ではあるが、見かける機会も増えてきてはいる。しかし、CITES附属書IIへ掲載されたことで、ワイルド個体の輸入は厳しく規制を受ける。ヘラクレスオオカブト属の中では3番目に大きくなる種であるが、ヘラクレスオオカブトやネプチューンオオカブトよりも小さく、オスは最大でも体長11cmを越える程度までにしか成長しない。また、大型カブトムシ全体に言えるが、羽化後は成熟まで3 - 6ヶ月ほどの休眠期間を要する。樹液や腐った果実を好み、それらを求めて地上を移動する。闘争は角が短い分、ヘラクレスオオカブトやネプチューンオオカブト程、相手を挟み込んで投げ飛ばす事は得意ではない。活動時間は深夜3時から明け方までで、灯火にもよく飛来する。現地には四季がないために一年を通して見られるが、採集例は8月、12月の雨季に多いようだ。ネプチューンオオカブト#飼育を参照。
出典:wikipedia
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