『ガフールの勇者たち』(ガフールのゆうしゃたち、)は、アメリカ合衆国の作家キャスリン・ラスキーによる、フクロウ世界の冒険と戦いを描いたファンタジー小説。全15巻、外伝3冊。2003年~2008年、社より発行。表紙イラストは Richard Cowdrey。アメリカ国内では500万部を突破している。日本語訳はメディアファクトリーから発行されている。訳者は食野雅子(めしの まさこ、本編)、中村佐千江(エピソード0、特別編)。挿絵は有田満弘。2005年にワーナー・ブラザーズが映画化権を取得、第3巻までの物語を基にしたフルCGアニメ映画が制作された。VFX制作は『ハッピー フィート』を手がけたアニマル・ロジックが担当。『300 〈スリーハンドレッド〉』のザック・スナイダーが監督として起用され、2010年9月24日に劇場公開された(日本公開は同年10月1日)。邦題は小説と異なり『ガフールの伝説』になっている。2015年3月現在、3冊発行されている。2015年4月にオツリッサを語り手にした短編集「失われた6つの物語」が日本語訳で発行された。とある時代、とある場所。はるか昔に地球上を支配していた異生物たちは既に滅び去り、フクロウたちが高度な文化を育む世界の物語。メンフクロウのソーレンは、ティト森林王国で家族と暮らしていたが、ある日、何者かによって巣から蹴り落とされ、聖エゴリウス孤児院に連れ去られてしまう。そこでは、さらわれてきた数百羽もの子フクロウが「月光麻痺」と呼ばれる催眠術にかけられ、奴隷のように働かされていた。ソーレンは、小さなサボテンフクロウのジルフィーと共に、月光麻痺から逃れ、命がけの脱出を図る。自由を取り戻したソーレンとジルフィーは、故郷に戻って家族を探すが、巣は既にもぬけの殻だった。しかも、偶然再会したメクラヘビの家政婦ミセス・プリサイバーから、ソーレンは自分を蹴り落とした者の正体と、妹のエグランタインが拉致されたことを知らされ、大きな衝撃を受ける。帰る場所を失ってしまった2羽と1匹は、同じように孤児となったカラフトフクロウのトワイライト、アナホリフクロウのディガーと共に、伝説の地・フール島を目指す。その島にある「ガフールの神木」では、「ガフール伝説」に語られる伝説の王・フールの志を受け継ぎ、世の中の悪を正し、弱きを助け正義を守る「ガフールの勇者たち」が住むと言い伝えられていた。苦難の末にフール島にたどり着き、ガフールの神木に温かく迎えられたソーレンたちは、さまざまな知識や技術を学び、ガフールの勇者になるための訓練を重ねていく。伝説の王・フールの高潔な精神を受け継ぎ、弱きを助け、世の中の悪を正す正義の代行者たち。フール島にある「ガフールの神木」と呼ばれる大樹で共同生活を営んでいる。厳しい規則や種類による差別が一切なく、さまざまな種類のフクロウたちが自由に知識や技術を学んでいる。また、家政婦やハープ演奏家として大勢のヘビたちも一緒に暮らしている。聖エゴリウス峡谷を本拠地とする孤児院。大勢の子フクロウや卵を誘拐し、奴隷のように働かせている。不思議な力を持ったかけらを大量に収集している。メンフクロウ属(ティト)による世界征服をもくろむ選民主義的な武装集団。「ティト・アルバ」と呼ばれるメンフクロウを筆頭に、純血度に基づき、種類によって位階が厳しく定められている。世界征服の最大の障害であるガフールの勇者たちや、聖エゴリウス孤児院と何度も激しい抗争を繰り広げている。フクロウ世界に遍く伝わっている伝承の一つ。はるか昔、フクロウたちに火を使うこと、正義を守ることを教えた伝説の王・フールの物語。黄金の王冠こそかぶっていなかったものの、フクロウたちは彼を王とみなし、敬ったという。彼が世を去った後も、その高潔な精神と志は「ガフールの勇者」たちによって現在も受け継がれている。なお、「ガフール伝説」とフールの生涯を記した「いにしえの書」については、シリーズ本編9巻~11巻で詳しく描かれている。
出典:wikipedia
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