『つばさ』は、2009年3月30日から9月26日まで放送された80作目の「連続テレビ小説」である。東京制作。主人公の多部未華子は歴代朝ドラヒロインとしては初の平成生まれとなる。オーディションで1593人の中から選出された。舞台は埼玉県川越市。埼玉県が連続テレビ小説の主な舞台になるのは本作が初めてであり、また、これをもって連続テレビ小説では全都道府県が舞台になったことになる。NHKが1969年にFM本放送を170の放送局・中継局で始めて40周年となることから、ドラマ開始前にはそれを記念した様々な特集が編成された。これに関連して、多部もコミュニティFM局の従業員となる設定であったため、関連番組やキャンペーンに起用された。また、埼玉県が舞台となっているため、地元のさいたま局も積極的に宣伝を行った。クランクインは2008年11月5日、クランクアップは2009年8月14日。なお、1994年のNHKの帯ドラマに同名のドラマ(ドラマ新銀河、哀川翔主演)があるが、内容はまったく異なる。2009年の平均視聴率は13.8%、最高視聴率は17.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。この年間の平均視聴率は、それまでの最低値『瞳』の15.2%を下回り、過去最低であった。関西地区の平均視聴率11.3%も過去最低であった。なお、次回作『ウェルかめ』も、平均視聴率が関東地区13.5%、関西地区10.8%と、ワースト記録を塗り替えている。20歳の主人公玉木つばさは、実家が営む老舗和菓子屋「甘玉堂」の跡継ぎ。また、出奔した母の代わりに主婦として玉木家の家事全般を行っていた。しかしある日、母が「もう一度主婦をやる、店の跡も継ぐ」と言って帰ってきた。そして、つばさも知らなかった膨大な借金が発覚する。最終的に、祖母は現店舗を手放すことを決断する。その提案をした不動産屋は、母の借金の利子と引き換えに、つばさを返済回収人にする。貸し出し先が開局前の地元コミュニティラジオ局だったことから、いつしかつばさも立ち上げに関わることとなった。本作では、それまでの連続テレビ小説では見られなかった描写が多数存在する。その中の一つに、物理的には起こりえないこと(ラジオの男の存在など)が頻繁に起こるというものがある。また、物理的には不可能でないが、現実に起こりえないことも描かれている(なお、サンバダンサーが突然現れる件については、一応の種明かしがされている)。翌週のサブタイトルは、地元のさいたま局がFM番組『さいたま情報ランチ』の予告で発表。同番組は月曜日にコーナーを設けた。かつて久世光彦が演出したホームドラマ(1974年『寺内貫太郎一家』TBS等)のような家庭内のドタバタシーンや突然のサンバダンサー登場などの演出に対し、午前8:15から放送されるドラマにしては「テンションが高すぎる・うるさい」といった声もあった。結果的に週単位で最高視聴率をみると、第1週がもっとも高い、つまり視聴者を継続して確保できず、また連続テレビ小説として平均視聴率がはじめて15%を下回り、過去最低に終わった。ただし、次回作「ウェルかめ」が平均視聴率13.5%(関東地区)で過去最低になったため、現在ワースト2位である。本作品には実際の仕事場との違いや演出などに批判があった反面、制作側が意図した「設定や状況にウソはついても、登場人物の心情にウソがないドラマ」(ぴっかぴかに輝く作り物(フィクション)のドラマ設定の上に、どストレートな感情の物語を構築したらどうなるのか?)という描き方を高く評価するファンもいる。ただし、制作統括の後藤高久は、NHK上層部からの演出変更指示(詳細は#その他)に従わなかった理由について「『つばさ』が好きだという稀有なファンとの信義にもとるから」とし、本作品がごく一部にしか受け容れられなかったことを自認した。本作品は、平均視聴率13.8%(関東地区)にとどまったものの、一部に熱心なファンが存在し、放送終了後も作品に関連した活動がつづいている。なお、主演の多部未華子は、本作品での演技が評価され、2010年にエランドール賞の新人賞を受賞した。2011年3月、『デカワンコ』(NTV)で主演・多部未華子の演技が評判になると(第68回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で最優秀作品賞と主演女優賞を受賞)、彼女のコメディエンヌとしての才をいかせなかった本作品に対し、脚本家のねらいをドタバタ劇にしてしまった演出とプロデューサーの責任が重い、との批判が出た。朝ドラでは2作目となるスピンオフ・ドラマが制作された。いずれも総合テレビ放送。なお、それぞれ最後の30秒間は、総集編の宣伝が入った。いずれも総合テレビでの放送。オープニングは静止画を使用している。エンディング5秒は、彩の国各地の家族や地域、仕事等さまざまな絆で結ばれた人々を案内している。以下に、各市町村別にてその一覧を紹介する(さいたま局『つばさ情報』内の「絆(きずな)」写真館を参照)。最終回の絆は「笑顔で「またね!」」と玉木家が登場。尚、市町村は当時のまま記述する。また、番組構成上、1-2分程度の余りがあった場合、アンジェラ・アキが歌う主題歌「愛の季節」を放送する場合がある(2009年6月16日)。
出典:wikipedia
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