ゴドウィンの法則（ゴドウィンのほうそく、Godwin's Law）は、1990年に弁護士のマイク・ゴドウィン（、ウィキメディア財団の法律顧問・法務調整担当）によって提唱された、インターネット上で展開される議論に関する法則である。発案者のマイク・ゴドウィンは、この法則を1994年に『WIRED』US版の記事で紹介し、広く知られるところとなった。「ゴドウィンの法則」は、当初、Usenetというニュースグループにおける議論に適用される法則であった。ゴドウィンは「1990年にミーム学の実験として『ゴドウィンの法則』を導入した」と述べている。また、「あたかも自然科学や数学の法則のように規定されがちであるが、その目的は常に修辞学的なことや教育学的なことにあった」とも述べている。1994年10月、『WIRED』誌 US版に掲載された。2012年、「コドヴィンの法則」は『オックスフォード英語辞典』の第3版に加えられた。「ゴドウィンの法則」は、誤った主張を正当化するものではない。むしろ、不適切に誇張された比喩表現を減らすための測定手法となるようにしている。「ゴドウィンの法則」には多くの推定結果あり、それらの内のいくつかは（ゴドウィン自身によって採用されたので）より正統的なものと見なされうる。例えば、インターネット上の多くのニュースグループやディスカッションフォーラムにおいては、ひとたびナチスに例えた表現がなされたら、たとえ進行中の討論であってもスレッドを終了して、その比喩表現をした者を消す伝統がある。しばしば、このような運営原則自体が「ゴドウィンの法則」と呼ばれる。「ゴドウィンの法則」は、不適切な比喩、過度な比喩もしくは大げさな比喩に適用するものであり、しばしば「ヒットラーカードをやってみる（playing the Hitler card）」という。この法則と推定法は、ナチス・ドイツに適用するものではない。「ゴドウィンの法則」は、比喩表現が誇張法として実際に適切であるときに娯楽や検閲などによって濫用されるおそれがある。2015年12月、ゴドウィンは、アメリカ合衆国の共和党の大統領候補であるドナルド・トランプ氏と、ナチスや極右とを比較するためにいくつかの文献を引用した。

出典:wikipedia