闇鍋(やみなべ)とは、それぞれ自分以外には不明な突飛な材料を複数人で持ち寄り、暗中で調理して食べる鍋料理。通常、鍋料理には用いない食材が利用される。食事を目的とした料理というよりは遊び、イベントとしての色彩が濃い。平安時代の宮廷社会において、参加者が各々1品料理を持参する「一種物(いっすもの)」と呼ばれる持ち寄りの宴会がしばしば催された。この習慣は室町時代には庶民にも広がり、「各出(かくせつ)」とも呼ばれた。現在でもこの種の宴会は地方によってはこう呼ばれる。同時期に亭主が鍋と出汁を用意し、講の参加者が具材を持ち寄る「汁講」(汁会、単に汁ともいう)が開かれ始める。京都の年中行事を記録した『日次紀事』(1676)によれば、近所の連帯を強める目的で開かれる連絡会のような催しだった。しかし、次第にこの催しも饗宴の楽しみを帯びてゆく。明治時代に入り「闇汁」(やみじる)と呼ばれる宴会形式が始まる。方法は上述の闇鍋と同様だが、真面目な人はそれなりに食べられるものを入れた。中には草鞋が入っていたという伝説もある。正岡子規をはじめとするホトトギスのメンバーが行った闇汁の記録が『闇汁図解』として遺されている。本来の意味から転じて、なんでもありの状態を、闇鍋と称することがある。使用例としては、闇鍋音楽祭、闇鍋風カレー、などである。
出典:wikipedia
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