『イムリ』は、三宅乱丈による日本の漫画作品。『コミックビーム』(エンターブレイン)にて、2006年8月号より連載中のSFファンタジー。第13回(2009年)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作品。支配民族「カーマ」は戦争によって惑星ルーンを凍結させ、隣星のマージへと移住した。それから4000年後、過去の戦争の記憶は風化し、カーマは他者の精神を侵犯する能力を用いて、奴隷民「イコル」を最下層とする階層社会を形成していた。ルーンの氷が溶け始め、カーマ達はかつて古代戦争を争い、4000年の氷河期を経てその記憶を忘れ去った原住民「イムリ」の住む母星、ルーンへの移住を始めていた。マージ=ルーン世界では、民族間の序列や民族内の階級によって強固な階層社会が形成されている。所属する階層によって、上下関係や職業、服装や髪型にいたるまで細かく規定されている。階級支配を可能にしているのは、上位階級が独占する侵犯術の強制力である。強固な階層社会の力学とその動揺は本作の主題の一つである。支配民族カーマが、奴隷民イコルとルーンの先住民イムリを徹底的に支配する。カーマはさらに、統治階級である呪師層と一般民(群民)に分かれる。呪師は能力によって群民からも選抜されるが、実際は代々の呪師出身者が重きをなしている。カーマの群民は社会のマジョリティであるが、呪師層に従属している。カーマとイコルの混血はまれに起こるものの、純血でなければカーマとは見なされない。カーマ社会の最高権力者。伝説的な初代賢者より連なる一族のみがこの地位を世襲している。カーマの支配階層。侵犯術を独占している。古代戦争の真相は、この階層の一部のみにしか伝えられていない。ルーンに駐留する非呪師系カーマ軍人たち。ルーン再開拓の監督と防衛のために強化彩輪を与えられた。開拓が進むにつれ呪師系に拮抗する勢力を持ち、ルーン統治の実権を巡って呪師系と対立するに至る。すべてのイコルは、マージとルーンの両星において、専用の居住地区に強制的に収容されているか、侵犯術によって奴隷化されカーマに使役されている。カーマは、イムリに対しては交易や接遇を施し、表向きはイコルに対するような剥き出しの暴力をふるっていないが、裏でイムリを恐れ絶滅政策を進めている。エンターブレインよりビームコミックスとして刊行中。第1巻と第2巻は同時発売された。
出典:wikipedia
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