縦拳(たてけん)とは、日本拳法などの格闘技で使用される拳を縦(親指が上になる状態)にした状態で放つ突き技。側拳(そくけん)、直突き(じかづき)とも呼ばれる。基本的には相手の顔面や胴体などに正面から打撃を与える技である。ボクシングにおけるストレートや空手道における正拳突きに相当するが、殴打の瞬間に掌を下にして拳を握りこむストレートや正拳突きと異なり、前腕部をひねらない。なお、日本拳法ではストレートのことを平拳と称する。フックでも縦拳は使用されるが、単に縦拳と表記する場合は正拳突きと同様の直線軌道のパンチを指す場合が多い。日本拳法において縦拳は伝統的に直突きと呼称され、数ある突き技の中でも最も重要な基本のひとつとして数えられている。また、自衛隊の徒手格闘術でも打撃技のひとつとして縦拳を導入しているとされる。縦拳に握り拳ではなく、小指の付け根の肉厚な部分でハンマーのように殴打する技は、特に鉄槌打ちと呼ばれる。縦拳の長所は、脇を締めた状態から小さい予備動作で、踏み込むと同時に拳を突き出すことが出来る点である。また、平拳に比べて横幅が狭いため、相手の腕のガードを掻い潜り易い。短所としては、平拳と比較すると、拳を内側に捻りこむことによる威力増加が難しく、硬くて強い拳頭(拳の人差し指、中指)に当てづらい点が挙げられる。また、踏み込みによる直線的な体重移動を重視した型であるため、接近戦では効果が薄く、横方向への回避に対応し難い。
出典:wikipedia
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