『地上より永遠に』(ここより とわに、原題: )は、ジェームズ・ジョーンズのベストセラー小説、およびその映画化である1953年のアメリカ映画。原作は1951年に刊行され、360万部を売り上げた。第26回アカデミー賞作品賞、監督賞(フレッド・ジンネマン)、助演男優賞(フランク・シナトラ)、助演女優賞(ドナ・リード)、脚本賞(脚色部門:ダニエル・タラダッシュ)、撮影賞(バーネット・ガフィ)、録音賞(コロンビア映画サウンド部門)、編集賞(ウィリアム・ライアン)の8部門を獲得した。また当作品は、1994年米国連邦議会図書館においてアメリカ国立フィルム登録簿に登記された作品である。原作は、『大突撃』(1964)、『シン・レッド・ライン』(1998、以上2本は同一原作)を書いたジェームズ・ジョーンズの小説。1941年夏のハワイ、ホノルルのスコフィールド米軍基地。辺境の地のこの基地は、軍の中の厄介者たちの溜まり場となっていた。この兵営G中隊にラッパ手のプルーイット(モンゴメリー・クリフト)が、転属してきた。ボクシング狂で自分のチームの強化を図る中隊長ホームズ(フィリップ・オーバー)が、かつてボクサーだったプルーイットに声をかける。妥協を知らないプルーイットはかつて試合中に親友を失明させたこともあって、ホームズの誘いを断る。人柄も良く機転もきく曹長ウォーデン(バート・ランカスター)はプルーイットを説得しようとするが、効果はなかった。彼は、孤立無援となり、分隊長のガロヴィッチ(ジョン・デニス)らにひどいシゴキを受け始める。味方は兵士のアンジェロ・マジオ(フランク・シナトラ)ただ一人。だが彼も営倉係長ジェームズ"ファツォー"ジャドソン(アーネスト・ボーグナイン)に難癖をつけられ、鉄格子のなかに放り込まれてしまう。ホームズの妻で彼に愛想をつかした夫人カレン(デボラ・カー)は男たちと浮名を流し、現在は要領のいいウォーデンと浮気をしている。一方、プルーイットは元ウェイトレスのロリーン(ドナ・リード)と恋におちる。しかし、アンジェロがジェームズに痛めつけられ殺されたのを見たプルーイットはナイフで決闘しジェームズを殺し、ロリーンの家に隠れる。そして12月7日の朝、日本軍の奇襲が始まった。緊張感がなく穏やかだった基地は突如として、最前線の戦場になる。混乱する基地を冷静に指揮したのは、それまで軍務に全く興味がなさそうで、やる気の感じられなかったウォーデンだった。プルーイットは緊急事態に基地に戻るのだが、仲間の兵士に背後から銃撃されてあっけなく命を落とす。そして、民間人に避難勧告が出され、カレン、ロリーンは基地を去ることになり、その移動の船中で穏やかだった日々に思いをはせるのだった。「地上より永遠に」は、ラドヤード・キップリングの詩「上流出身の兵隊」(『兵営詩集』)の、
上流出身の兵士は浮かれ騒ぐ、
地上より永遠に呪われたる、
われらごとき兵士に憐れみをたれたまえ、(新庄哲夫訳『地上より永遠に』角川文庫より)
から採られている。
出典:wikipedia
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