


「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」 (Girls Just Want to Have Fun) は、シンディ・ローパーのソロ歌手としての最初のメジャーシングル曲。世界的なヒット曲になった。日本でのシングル発売時のタイトルは「ハイ・スクールはダンステリア」であったが、後に原題を片仮名表記したタイトルに修正された。プロモーション用も含め、シングルは38以上のヴァージョンがリリースされた。最も一般的なものは7インチシングル(ジャケットは様々なものがある)で、国により1983年か1984年に発売された。次に一般的なものは12インチシングル盤で、これも1983年/1984年に発売された。曲はロバート・ハザードによるもので、彼自身1979年にレコーディングしている。当初は男性視点の歌詞であった。ローパーヴァージョンではハザードの許可のもと、女性が演じるのにあわせた些細な歌詞変更がローパー自身により行われた。これは1983年のソロデビューアルバム『シーズ・ソー・アンユージュアル』に収録された。シンセサイザー・サウンドに乗せた、女性の社会的地位に対する賛歌である。当初は深夜のMTVで内輪向けに流されたが、すぐにヘヴィーローテーションされるようになり、1984年に「ヴィデオ・オヴ・ザ・イヤー」に輝いた。マイリー・サイラス、パール・ジャム、グレッグ・ラズウェル、ジョン・メイヤー、アル・ヤンコビック(替え歌 "Girls Just Want to Have Lunch")、アルヴィン&チップマンクス、ベン・ギバート、シビル・シェパード、ローリー、エミリー・オータム、トリプル・イメージ、ザ・ダンディ・ウォーホルズ、ノーマン・パーム、デヴィッド・ローリングス、ジ・オーディナリー・ボーイズ、キャムロン等のみならず、30人を超えるアーティストからアルバムやライヴでカヴァーされた。またメキシコのバンド、ロス・ホロスコポス・デ・デュランゴはデュラングエンス・ヴァージョンとスパニッシュ・ヴァージョンの "Solo Quiero Bailar (I Just Want To Dance)"を発表した。ザ・チーター・ガールズは録音をしたものの、シングルはキャンセルされアルバムにも収録されなかった。シングルは様々な形で発売され、たとえばオーストラリアではバースデイ・カードに同梱の3インチCDがリリースされた。また、カラオケヴァージョンも非常に多く作られている。ローパーは後に完全な手直しをし、1994年にレゲエ風のアレンジを施した「ヘイ・ナウ(ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン)」としてヒットした。2005年には再度リメイクし、チャートフ、ウィットマンとローパーのプロデュース、ゲストボーカルに日本のパフィーを迎えてアルバム『ザ・ボディ・アコースティック』に収録した。シングルは奇抜なミュージック・ビデオとともにリリースされた。このビデオは1983年の夏にマンハッタンのロワー・イースト・サイドにあるマザー・スタジオで撮影された。撮影費用は3万5千ドルもかからなかったが、これはヴォランティアの出演者と、当時最先端の機材を無料で借りられたことによる。父親役はプロレスラーの“キャプテン”ルー・アルバーノが演じたが、母親役は実母のカトリーヌであり、ローパーの弁護士であるエリオット・ホフマンがローパーのダンス・パートナーを演じた。マネージャーのデヴィッド・ウルフや実弟のブッチ・ローパー、ポートレート/CBSの秘書軍団も出演者として駆り出された。ローン・マイケルズ () はホフマンの顧客という縁でローパーに、新品の100万ドルするデジタル編集機の貸し出しを快諾。これを使い、ローパーとお固い弁護士がニューヨークの通りでスネークダンスを踊る出演者を先導し、盛大なパーティに突入する映像を作成した。シングルは10ヵ国以上で1位になり、15ヵ国以上でトップ10に入った。1位になったのは、オーストラリア、ブラジル、カナダ、チリ、アイルランド、イスラエル、日本(オリコン洋楽シングルチャートで1984年4月30日付から3週連続1位)、ニュージーランド、そしてノルウェーである。イギリスとアメリカでは2位になった。ヘイ・ナウ(ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン) (Hey Now (Girls Just Want to Have Fun)) はシンディ・ローパーの1994年のヒットコレクションアルバム『グレイテスト・ヒッツ』からのシングルカット曲。オリジナルをレゲエ混じりにアレンジし直したもので、レッドボーンの「カム・アンド・ゲット・ユア・ラヴ」のコーラスを使用している。『トゥエルヴ・デッドリー・シンズ』ツアー以前のコンサートで、様々なヴァージョンを披露し、『グレイテスト・ヒッツ』のヴァージョンを作り上げていった。すべてのは『ハット・フル・オブ・スターズ』ツアーから始まった。シンガポールでのコンサートでまず大きく変えたヴァージョンを披露し、トロントでまた大きく変えた。これらのプリ・ヴァージョンはまだ原曲に似てはいたが、「ヘイ・ナウ」のコーラスは入っていた。最初に現在のヴァージョンの「ヘイ・ナウ」が演奏されたのはゲイ・ゲームズにおいて、ドラァグ・クイーンの格好で演じたものである。映画『3人のエンジェル』の最後とエンドロールでこの曲が流された。この曲はローパーにとって大いなる復帰作となった。主要国のヒットチャートで10位から40位に入り、アメリカではダンス・ヒットとなった。イギリスとニュージーランドでは4位にまで達した。
出典:wikipedia
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