


マロネイア(古称:マローネイア、, Maroneia)は、ギリシャのロドペー県の地方自治体。人口は7644人(2001年現在)。自治体の中心はXylagani。伝説では、ディオニューソスの子、またはオシリスの連れであるマローンによって建設されたと言われている。一方、偽スキュムノス()は、紀元前6世紀の初期にキオスが建設したと言っている。大プリニウスによると古代の名前は「Ortagures」だったという。アギオス・ゲオルギスの丘に位置し、考古学的な調査では年代はかなり古く、純粋なトラキア人都市と見ている。ホメーロスは『オデュッセイア』の言及では、マローネイアはイスマロス()の近くとされているが、マローネイアをホメーロスのイスマロスと同一視する研究者もいる。アポローンの司祭であったマロンはオデュッセウスに金銀とともにワインを送った。古代ギリシア・古代ローマ時代には、マローネイアはワインの生産で有名だった。このワインはいたるところでもてはやされた。蜜の臭いがしたと言われ、20倍以上の水で割ることもできた。マローネイアの人々はディオニューソスを崇拝し、有名なディオニューソスの聖地だったことが、現在もまだ見ることができる礎のみならず、町のコインからもわかる。紀元前200年に、ピリッポス5世に攻められ、大勢の都市の住民たちが虐殺された。共和政ローマはマローネイアをペルガモン王アッタロス1世に与えたが、すぐにそれを取り消し、マローネイアは自由都市であると宣言した。
出典:wikipedia
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