


『激指』(げきさし)シリーズは、コンピュータ将棋ソフトウェアのシリーズ。市販ソフト版はマイナビ(旧・毎日コミュニケーションズ)より発売されている。元々は東京大学・近山隆研究室に所属していた鶴岡慶雅(現・東京大学大学院工学系研究科准教授)ら有志が開発したソフト。思考ルーチンには、プロ棋士の棋譜を元に有効と思われる手を絞り込む実現確率探索を用いている。2000年から世界コンピュータ将棋選手権に参加し、2002年には初優勝を果たした。通算4度の優勝を誇るソフトウェアである。2005年のアマチュア竜王戦に招待選手として出場し、ベスト16に進出した。この活躍は "激指ショック" と呼ばれ話題となった。2008年の世界コンピュータ将棋選手権後のエキシビション対局では、当時のアマチュア名人の清水上徹に勝利を収めた。(ただし持ち時間が各15分とプログラム側に有利なルール。)2010年10月11日、激指、GPS将棋、Bonanza、YSSによる合議制で作られた「あから2010」が清水市代女流王将と対戦し、あから2010が勝利した。市販ソフトとしては2001年にMicrosoft Windows用の「将棋レボリューション 激指」が発売されたのを皮切りに、PlayStation 2やPlayStation Portable版、ニンテンドーDS版、携帯電話向けアプリ(iモード・Yahoo!ケータイ対応)が発売されている。なお世界コンピュータ将棋選手権出場用のプログラムはLinux用に書かれているが、市販ソフトにLinux版はない。また、市販ソフト版では、対局後に悪手の指摘や形勢判断をしてくれる棋譜解析機能を採用したことにより、将棋ソフトを対戦だけではなく上達のために利用できるようになった。2016年現在の最新版である『激指14』では、竹俣紅・香川愛生といった女流棋士による指導対局機能なども搭載されている。
出典:wikipedia
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