ラッカ県（アッ・ラッカ県、Ar Raqqah Governorate, アラビア語: مُحافظة الرقة）は、シリアの14ある県の一つ。面積は19,616平方km、人口は854,000人（2007年推計）。県都はラッカ（アッ・ラッカ）。シリア北部に位置し、東はハサカ県とデリゾール県に、北はトルコ国境に、西はアレッポ県・ハマー県に、南はホムス県に接する。乾燥した土地が多いが、県内をユーフラテス川が貫き、北からバリフ川が合流する。川沿いは肥沃な農地となっており綿花などが栽培され、農業と牧畜がおもな産業である。新石器時代のテル・アブ・フレイラ遺跡などのほかにも、青銅器時代、ローマ帝国時代の遺跡が多数ある。ラッカはかつてアッバース朝の都にもなった街である。2014年8月24日、過激派組織ISILは、ラッカ県にあるシリア政府軍の空軍基地を制圧、ラッカ県のほぼ全てを手中に収めた。ラッカ県には3郡が属する。人口の多くはアラブ人だが、トルコ国境付近にはクルド人も多い。

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