札幌駅前通地下歩行空間(さっぽろえきまえどおりちかほこうくうかん)は、北海道札幌市中心部に2011年(平成23年)3月12日に開通した、地下歩道の名称である。愛称は「チ・カ・ホ」。札幌市営地下鉄さっぽろ駅と大通駅・北一条地下駐車場が地下歩道で結ばれ、すでに開通しているさっぽろ地下街ポールタウンと合わせれば、札幌駅前通の地下にさっぽろ駅から大通駅を経由しすすきの駅へ、またさっぽろ地下街オーロラタウンを経由してバスセンター前駅へ地上に出る事なく行き来できるため、利便性が大きく向上した。さっぽろ駅 - 大通駅間の地下空間については、従来から構想自体は存在していたものの、根強い地元反対等もあり計画は進展を見せる事はなかった。しかし、2003年(平成15年)、札幌駅南口の再開発事業によりJR札幌駅でJRタワーが開業すると中心部における人の流れは大きく変化し、従来の中心的な商業地域である大通地区の空洞化が起こった。このため、札幌市は二極化が進む市内中心部の総合的な振興、「にぎわい創出」を目的として、創成川アンダーパス連続化事業などと合わせて、事業の実施を決定した。また、地下歩行空間の事業決定にあたっては、札幌駅前通沿道ではビル建て替え時期の近いビル事業者が多いこと(これにより地下歩行空間への接続が期待される)、札幌駅前通は交通量が多く歩行者と自転車の接触事故や厳冬期のバリアフリーへの配慮が必要になったこと、などが判断材料になったと考えられる。計画自体はすでに桂信雄市政下で始まっていたが、計画が本格的に始まる事となったのはその後の上田文雄市政下である。計画決定にあたり、上田は歩行空間についての市民ワークショップなどを踏まえて決定したとしているが、総事業費は200億円(最終的に252億円)、うち市の負担で148億円(後に負担は172億円に増加)に上る事業の計画が明らかになると、一部の市民からは反対の声も聞かれていた。そして、2004年(平成16年)に設計・着手し、本格的に始動した。当初予定では2009年(平成21年)度完成予定だったが、工事は難航し、2011年3月12日に開通した。また、地下歩道と接続する大通駅前に2010年(平成22年)5月にオープンした北洋大通センター地下 - 大通駅コンコースとさっぽろ駅コンコース - 日本生命札幌ビルの2区間はすでに先行開通していた。工事はさっぽろ駅側約360m(道道18号下)を札幌市が、大通駅側約160m(国道36号下)を北海道開発局が、それぞれ受け持った。札幌駅前通における地下鉄さっぽろ駅から大通駅までの全長約520mと北一条地下駐車場も地下歩道で接続するため、利便性の向上が期待される。ポールタウンなどの様なテナントを設置する地下街にすると国からの補助が出ないため、地下歩道として沿道のビル事業者に接続を促すという形式を採る事となった。通行時間は朝5時45分から深夜0時30分まで。また、地下通路と接続している北一条地下駐車場は朝7時から夜11時までの間通路が開いている。開通当日は朝6時30分からの通行となった。また、当日朝は開通記念式典を開催する予定だったが、前日発生した東日本大震災に考慮して中止となった。当初は一日の通行人数を5万4千人と見込んでいたが、震災翌日にも関わらず開通初日の通行人数は11万人を記録し、予測の倍の人数となった。札幌市の調査によると、札幌駅前通の地上・地下を合わせた歩行者数が2倍になり、うち8割が地下を通行している。また、信号や天気の影響がないため、札幌駅 - 大通(出典原文ママ)の移動時間が地上11分から地下9分と短縮された。利用率は2011年8月の時点で約7割となっている。開通後はすすきの駅からの部分を含めた場合1900mと、東京・大手町~日比谷間の1850mを抜き日本一長い地下歩道となった。さっぽろ駅側は9・10番出入口そばに、大通駅側は5・6番出入口そばの北改札向い(どちらも南北線コンコース)に地下歩道の入口があり、開通まではシャッターで仕切られていた。また、札幌駅前通の歩道に地下出入口があり、そこからも地下歩道に入る事ができる。さらに一部の駅前通沿いのビルとも接続された。北海道の民放局では、当通路の開通前後に以下の番組で紹介されていた。
出典:wikipedia
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