チュウゴクオオサンショウウオ("Andrias davidianus")は、両生綱オオサンショウウオ科オオサンショウウオ属に分類される有尾類。中華人民共和国東部(安徽省南部および西部、雲南省北東部、甘粛省南東部、広東省北西部、貴州省東部および西部、江西省西部、湖南省北西部および南東部、湖北省北東部および西部、山西省南部、四川省東部、、青海省南部、浙江省西部、陝西省南部、福建省西部、広西チワン族自治区北部の黄河、長江、珠江流域)。固有種。日本(賀茂川水系)、台湾などにも移入。全長100センチメートル。皮膚の表面に疣状の突起は少なく対になり、体側面の隆起も目立たない。大型な薄褐色の斑紋が入る個体が多い。同属のオオサンショウウオと比較すると眼がやや大型で、吻端が扁平な傾向がある。一方で外観ではオオサンショウウオとの明瞭な識別形態は少ない。標高100-2,000メートル(主に300-900メートル)にある河川の上・中流域に生息する。幼体は水深の浅い場所で、大型個体は水深の深い場所で生活する。夜行性で、昼間は水中の岩場などで休む。食性は動物食で、魚類、カエル、ヘビ、昆虫、甲殻類などを食べる。幼体を共食いしたり、鳥類を捕食した例もある。繁殖形態は卵生。5-9月(主に7-9月)に水中の石の下などに、数珠状に繋がった200-1,500個の卵を産む。卵は飼育下では30-40日で孵化した例がある。全長40-50センチメートルで性成熟する。中国語名「娃娃魚」の由来として、捕まえると赤ん坊(娃娃)のような鳴き声を出すとする俗説がある。中華人民共和国では食用や美容品とされ、皮革も利用される。食用としては、滋養強壮、貧血防止、月経不順などに効用があると信じられている。中華人民共和国では1960年から養殖が始まり、1970年代には飼育下繁殖に成功している。飼育下繁殖されて3世代目以降の個体のみ食用として利用できるとされる。中華人民共和国では国家II級重点保護野生動物とされ、保護の対象とされ飼育下繁殖や販売にも許可が必要。野生個体の食用禁止、繁殖期の捕獲制限、保護区の設置、植林などの保護対策が進められている。中華人民共和国内で行われた遺伝子学的調査でも水系と遺伝分布が一致しないという解析結果があることから、人為的移入による遺伝子汚染が懸念されている。日本では賀茂川水系のオオサンショウウオに対しミトコンドリアDNAの分子系統学的解析を行った結果、本種および本種とオオサンショウウオの種間雑種が含まれることが判明した。
出典:wikipedia
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