橘 糸重（たちばな いとえ、1873年10月18日 - 1939年9月1日）は、音楽家。三重県亀山出身、東京音楽学校でピアノなどを学び、1892年卒業、研究科に入る。1896年母校助教授、1901年教授、1928年頃教授を辞し、1937年帝国芸術院会員。音楽家のほか歌人でもあり、竹柏会に入っていた。またラファエル・フォン・ケーベルを音楽上のみならず宗教上の師とし、島崎藤村が東京音楽学校に学んだ際知り合い、その「水彩画家」、『家』に女性音楽家として登場するのは糸重をモデルとしたもので、ために藤村の恋人伝説が生まれたが、単に一度小諸に藤村を訪ねただけである。

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