銃砲身(じゅうほうしん)は、銃砲の主要部品の1つ。細長い円筒形で、その中を弾丸が通過する。銃(小口径の銃砲)のものは銃身、砲(大口径の銃砲)のものは砲身という。英語からバレル(barrel)、ガンバレル(gun barrel)とも。バレルは、本来は樽の意味で、樽の製造技術を応用して砲身を作ったことに由来する。金属板を円筒形に並べ箍をはめ、隙間を溶かした金属で埋めて作っていた。それ以前は、鐘の製造技術を使って、青銅を鋳造して作っていたので、非常にコストがかかっていた。銃砲身は、発射薬(火薬など)の燃焼ガスを拡散させずに弾丸に伝える役目を持つ。弾丸は銃砲身内でガスの圧力により加速する。したがって、他の条件が同じなら、銃砲身が長いほど弾丸の初速は速くなり、射程は長くなる。基本的に、金属で作られる。初期は青銅・黄銅なども使われたが、近代ではほとんど鋼鉄である。高温高圧の燃焼ガスが通過するため、高耐熱性・高強度・高靭性を備えた、高価な特殊鋼が使われる。銃砲身には、発射時に燃焼ガスの内圧による多大な応力がかかるので、それに拮抗するためのさまざまな工夫がある。これにより、素材や肉厚への要求が軽減され、コストや重量が下がる。現代の銃砲身は、ライフリング(施条・腔綫)したものが主で、施条銃砲身(施条銃身・施条砲身)という。それに対し、ライフリングのない砲身を滑腔銃砲身(滑腔銃身・滑腔砲身)といい、散弾銃、迫撃砲、一部の戦車砲などに使われる。口径をミリメートル、センチメートル、インチなどで、「20ミリ砲」のように表す。かつて弾丸が球形だったころには、また、その後しばらくも慣習的に、使用する弾丸の質量から「6ポンド砲」のような口径表現もあった。単位のない「~口径」は、銃砲身長が口径の何倍であるかを表す。「50口径」は、銃砲身長が口径の50倍ということである。ただし、拳銃など小型の銃では1/100インチを単位とした口径を表す。「50口径」は、口径0.5インチということである。
出典:wikipedia
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