麻雀の戦術(マージャンのせんじゅつ)とは麻雀で素点をより多く獲得し1位を多く獲得し、平均順位を上にするために考案された方法である。一般に麻雀の勝敗は最終的な持ち点の多寡を基準とするので、主に以下のような分け方が可能である。得点の方法には以下の3通りがある。ここでは主に和了について扱う。麻雀のルールで最も基本となる部分は「4面子1雀頭を揃えて和了する」ことである。一般には配牌は3-4向聴であることが多いので、摸打や副露によってこれを聴牌、そして和了へと近づけることになる。聴牌の手に対して、自分で使っていない和了牌を待ちという。具体的な待ちの形は聴牌#待ちの形式に詳しい。よい聴牌とは主に以下の3条件で与えられる。他家に先んじての和了およびその条件となる聴牌をめざすための牌の組合せに関する理論を牌効率などと呼ぶ。ただし牌効率を「和了に関する期待値を重視した打ち方の理論」とする流派もあるので、議論の際には語義の食い違いがないよう注意するべきである。13枚の手牌の組合せは98,521,596,000通りある。これら全ての優劣関係を考えることは、現実的ではない。そこで手牌をうまく切り分けて部分ごとに考えるが、ある部分の優劣がその他の部分によって変わることがある。手が進んだ時に面子になるであろう牌の集合を、ここでは面子候補と呼ぶ。以下の面子候補の名称は広くそう呼ばれているものと便宜的にここで命名したものとがある。主に1面子または1雀頭となる。主に1面子となるが、1雀頭や1面子1雀頭となることもある。4枚形は直接1面子1雀頭候補になることが多いが、1枚を捨てて1面子としたり1枚を自摸るなどで2面子候補としたりすることができる。立直は単純に1飜を得るばかりでなくそれに伴うメリットが多く存在するため、攻撃の手段として非常に有効である。門前清のままで自摸する牌は選ぶことができないが、副露によって取得する牌は自分で選ぶことができる。したがって打点のコントロールや聴牌・和了に至る速さの点で優れており、効率よく副露を利用することが重要である。ただし手が安くなりがちなこと、秘匿されていた手牌の一部を公開するため手役、待ち牌を読まれやすくなるデメリットがある。また自由に使える牌が減るために安全牌の確保が難しくオリにくくなること、手牌の構造の変更が困難になると言う弱点もある。これらを戒めるため一つ二つ晒したら(副露したら)聴牌しておけ(逆に三副露してノーテンなどの場合、下手くそ扱いされる)、鳴きにくい所から鳴いてあがりやすい所で待てということがよく言われる。槓は得点を上げることのできるメリットや、他家に情報(この場合、自分の手牌と同時に、4枚の牌のありか)を開示してしまうデメリットがある。一般に大明槓はデメリットが大きいから多用すべきではないとされ、暗槓や加槓は自分の和了が見込めると判断したときに行うのがよいとされる。最短最速で聴牌を目指すこと。テンパイ時の待ちなどを考慮しないため、愚形待ちになる可能性が高くなる。聴牌までの戦術として棒聴をとり聴牌したらすぐに立直をかけ、他家の攻撃(リーチ・副露)を無視して突っ張ること。厳密には攻防判断も含んだ包括的な戦略の1つであるが、便宜上ここに含めた。得点の多く得られる役を作ること。門前で三色同順や一気通貫を作ったり、副露を駆使して混一色・清一色・対々和など狙いの見破られやすい役を作ったりすることを特にこう称することが多い。現代麻雀においては一発・裏ドラ・赤ドラなどで点数が高くなりやすいため、中心的技術であるとはされていない。相手が後述の失点を防ぐ戦術をとることを利用した戦術。迷彩などとも呼ぶ。失点の原因には以下の場合がある。これらの原因を滅していくことで失点を防ぐ。しかし、他家がツモ和了することによる失点は自分の戦術だけではどうにもならず防ぎようが無い部分がある。漫画などでは先のツモが何であるかまで見通した上で鳴いてツモをずらして和了を防ぐ・・・等と言ったテクニックがしばしば披露されるが、現実ではイカサマでも使わない限りそんな事は不可能である。他家のツモ和了を防ぐ唯一の方法は「こちらが先に和了ってしまう事」であるが、自分の和了を優先すればするほど他家に放銃する危険性が高まる。ベタオリすれば放銃はかなり避けられるが、それでは和了る事はできない。それどころか流局時に聴牌を維持できるかどうかも怪しく、不聴罰符によって失点してしまう。完全に失点をなくす事は難しいので、失点を防ぐ事を重視するか、得点を得る事を重視するかのバランスを見極めるのが重要である。勝負を降りて自分の和了を度外視し、安全牌から切り出すこと。完全に和了をあきらめて手牌を崩すことを、より強調してベタオリとも呼ぶ。降り打ちの「打ち」は「麻雀を打つ」という意味の他に「他家の手に打ち込む(放銃する)」という意味がある。したがって、「降り打ち」という語には「降りるための打ち方」と言う意味の他に「降りたのに打ち込んでしまう」という意味があり、誤解を受けやすいので注意する必要がある。以上に述べた大きく2つの戦術は、互いに相反するものである。したがって行動選択の各場面において、適切なバランスを保った選択が必要となる。これは自分の和了可能性・和了した場合の得点などから判断されることになる。極端な例でなどは初心者でも理解可能であるが「適切な境界線」の位置に関しては研究が十分に進んでいない。さらに今日、一般的な麻雀のルールとして、トップ賞やウマなどが存在しており、順位、特にトップ狙いは重要な戦略である。現在の状況から現実問題としてどの順位が狙えるのか、ゲームの残りはどのくらいなのかなども加味する必要があり現状では最善の判断をすることは非常に困難と言える。またプレイヤーの考え方も大きく影響し相手が同等の打点と思われる場合、「多少の危険を冒しても攻める」ことを好む者と「リスクは回避するべき」と考える者がおり、議論は尽きない上に、麻雀は状況が全く同じ場合が存在せず、ケースバイケースが多すぎるために画一的な解答はない。危険牌を切り出すことは可能な限り避けながらも、自分の和了可能性を捨てないで打つこと。例えば、しかし、この打ち方の有効性に関しては疑義が呈されている。上記の例では引いてきたのがたまたま既存の面子にくっついて振り替え出来る六筒だったから良かっただけで、全く関係ない所の牌を引いてきた場合は危険を承知でツモ切りするか面子を崩すかのどちらかしかなくなるため、そもそも回し打ちが出来るほどの牌が残っていない状況が頻繁にある。もちろん振り替えの効く都合の良い牌を引いてきているうちは有効な打ち方であるし、後述にあるようにベタオリをしている=その人はもう既に聴牌を崩しており振り込む可能性が極めて低いという事が分かると(ベタオリは暗刻を丸ごと切ったりと露骨に分かってしまう場合が殆ど)、他家はその分楽に打てるため、露骨なベタオリとの差は大きい。実際昭和の時代は(玄人には)一般的とされていた戦術だが、近年では危険牌読みの困難さからなりふり構わないベタオリを恥としない風潮も強い。麻雀の結果に対する評価においては素点の得失それ自体だけではなく、持ち点の多寡によって決する順位が重視されることが多い。したがって、終盤においては他家と自分の順位や持ち点の差などに応じて攻撃の方法や攻防判断の基準を変更する必要がある。例えば、3位との差が3000点のラスのオーラスで、1000点の和了になる可能性がある手作りをしないなどがある。初心者への格言に「オーラスに順位の変わらない和了はするな」とよく言われる。読みとは一般に、隠れて見えない情報を直接見える情報をもとに推理することをいう。得点する戦術・失点を防ぐ戦術の双方において使われる。以下にその種類と例を挙げるが、例は正しいとは限らない。状況によって大きく精度が変わる上に再現性が低いことから、過信しないことが肝要である。麻雀の愛好家の間に伝わる格言とその意味を解説する。ある程度の根拠のあるものだけでなく語の印象や現代では古くなった戦略に基づくものもあるため、妥当性については検討を要する。
出典:wikipedia
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