『ないしょの放課後』は、2004年9月24日にロールより発売された18禁恋愛アドベンチャーである。2005年7月28日に電脳CLUBよりDVDプレイヤーズゲーム版も発売された。本作の特徴の1つは、内容的に登場人物が若く描かれている点にある。ソフ倫の規定により18歳未満の性描写は描けないため、本作では具体的な年齢の記述は見られない。しかしエッチに興味を持ちはじめる年頃と説明されており、作中のセリフや様子などから、年上のみそのを含めてヒロイン、主人公ともにローティーンを思わせる描写となっている。特に物語の主な舞台となる場は初等教育の機関を匂わせている。すなわち本作は、もしも心が発達する以前の幼い時期に性に溺れてしまったら、その先には何が待っているのかという、文字通り「神のみぞ知る(Heaven knows.)」テーマを描いている。しかし本作は単なるロリ×ショタものにとどまらず、精神的に大人と子どもの中間に位置する低齢の男の子の生活を再現しており、そんな時期に有りがちな孤立や濡れ衣といった過ちや、心の不安や鬱という暗い面をも描いている。そして最終的にはヒロインを交えた性的な過ちと、それにより自身を省みることで、精神的に大人へ一歩成長していく過程が描かれる。そうした経緯からか宣伝などでは必ずしも子どもっぽさは強調されておらず、パッケージからも登場人物の幼さが伝わりにくくなっている。そのためそのテーマ性とは裏腹に、純粋無垢な幼いヒロインたちに対する主人公の横暴とも言えるひどい仕打ちやヘタレぶりがしばしば批判の対象となり、ロリものに興味の無い購入者からの評判は低い。主人公、真城有哉は、女の子のような顔立ちの少年。両親は仕事で不在がちだが、隣の家にはおじさん夫婦といとこの香坂みそのが住んでいてなにかと面倒を見てくれるので、ひとりで過ごすことに不自由を感じたことはない。クラスメイトで親友の白河なみや、ひとつ年下で自分を慕ってくれるかわいい後輩の橘さくらに囲まれて、おだやかで楽しい学園生活を送っていた。でも、有哉にはしばらく前から周りには内緒にしている秘密があった。それは、いとこのみそのとエッチな関係を持ってしまっているということ。それまで、「そういうこと」に関心のなかった有哉は年頃が年頃だけにみそのとのエッチを皮切りに「そういうこと」への興味が、どんどん大きくなってしまった。そうして、いままでは「そういう目」で見てこなかった、さくらやなみを、有哉はだんだん異性として意識しはじめるのであった。作中では日付や曜日等の表記が無いため経過時間を把握しにくくなっているが、5日間の学校と2日間の休日が交互に訪れている。メインとなるプレー期間は、分岐するヒロインのルートによって1日程度の変動はあるものの、約2週間で構成される。その後のエピローグの時間軸についてはルートによって様々。ストーリーは終盤近くまではほぼ一本道だが、数少ない選択肢によってヒロインのルートとエンディングのグッドバッドが決まる。作中の表現からみそのの両親、クラスメート、えりちゃん先生などが場面に絡んでいることが確認できるが、いずれも直接的な台詞やグラフィックは無く、彼らの台詞はナレーション(有哉の心)による状況説明で引用されるのみである。すなわち実質的には上記4人だけでストーリーが進行されている。コミックを中心にいくつかの同名作品が知られるが、いずれも本作との明確な関連は無い。ただし本作より前に発表された宇佐美渉の同名作品では、小学校が舞台と思しき点や、登場人物の容姿・性格に一部共通点も見られる。
出典:wikipedia
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