SINET(Science Information NETwork、サイネット)とは、国立情報学研究所が提供・運用を行う学術情報ネットワークのこと。2016年5月に運用開始された学術情報ネットワークは、SINET5と呼ばれている。元々は、国立情報学研究所の前身である、学術情報センター(NACSIS)が運営するNACSISネットワークとして構築されており、学術情報の交換及び文献検索サービスなどを提供してきた。専用線サービスのため、インターネットとは違う形態で運用が行われていた。各学術研究機関では、専用のモデムを介して、各学術研究機関に所在する大型コンピュータへ接続する方式になっており、各大型計算機センターを利用する際の窓口としても運用が行われてきた。現在は、インターネットプロトコルも完備しており、各学術機関のLANとLANを繋ぐネットワークとして運用が行われている。元々、インターネットシステムは、遠隔地間のLANとLANを接続するために考案されたものであり、本来の使用目的にあわせた運用が行われている。なお、これを個人用ワークステーションに拡げたのが、インターネットプロバイダーシステムである。SINET内では、PAアドレスと歴史的PIアドレスにも対応している。また、IPv6にも対応している。接続形態としては以下の形式がある。NACSISネットワークは、概要に記述したとおりであるが、大学間での情報検索ニーズが高まったことや加入大学・研究機関及び接続コンピュータ数が増えたことなどから、国立情報学研究所発足と同時に、NACSISネットワークを廃止して、現在のSINETに相当するネットワークに変更することになった。SINETでは、各拠点研究機関毎にハブルータを設置して、そこへ専用線接続やインターネット接続をすることによって行われる。各ハブルーター間は、上述したように100Mbpsの専用線で接続されており、この帯域を接続機関毎でタイムシェアリングを行う方法で用いる。しかしながら、帯域接続能力に不足が生じつつあったため、2001年度より、更に高い帯域幅を持つSuperSINETを構築することになった。SuperSINETでは、基幹研究機関毎にハブルータを設置して、ハブルータ間での接続を10Gbpsとし、SINETハブとも相互接続を行った。SuperSINETでの実験運用が終了したことなどから、2007年度よりSuperSINETを基盤インフラストラクチャーとする、SINET3になる。現在の能力は、各ハブルータ間での接続は10Gbps40Gbps、ハブルータへの接続は、1Gbps10Gbpsとなっている。将来に向けて、NAREGIプロジェクトでは、基盤インフラストラクチャーとして1Tbpsとし、100Gbpsでの接続も視野に入れて研究開発が進められており、。
出典:wikipedia
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