V級駆逐艦 (V class Destroyer) はイギリス海軍駆逐艦の艦級。本級は第8次戦時急造艦隊(8th Emergency Flotilla)として建造発注された。第二次世界大戦時の戦時急造護衛艦であり、1番艦の就役は1943年。戦後は5隻が15型フリゲートに改修された。艦名はVで始まる単語が命名されたが、嚮導艦のみ海軍軍人名が命名された。本級のヴェルラム、ヴィーナス、ヴィラーゴの3隻は第26駆逐小艦隊に所属し、1945年5月16日のペナン沖海戦で日本海軍の重巡洋艦羽黒を撃沈している1941年9月に第8次戦時緊急計画でU級の改型として建造が命じられた。T及びU級で廃止した北極圏航行用防寒設備を復活させたが、それらの設備重量が24tに達し、さらに276型水上レーダー、40㎜ボフォース機銃などを追加した結果、上部重量が増大してしまい、復元力低下を避けるために1945年に撤去された。これは北氷洋でのソ連向け船団護衛の終了と、対日作戦参加に連動しての事で、各艦とも1944年末からインド洋に進出した。喪失艦とカナダへの譲渡を除いた5隻は1952～1955年にタイプ15改造によって高速フリゲートとなり、1970年代まで使用された。

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