ボルトロン(Voltron: Defender of the Universe)は、アメリカ合衆国のテレビアニメシリーズ。バルトロンと表記する資料もある。1984年から1985年まで全125話が放送された第1シーズンはいずれも東映とバンダイが制作に関わった『百獣王ゴライオン』と『機甲艦隊ダイラガーXV』という全く関連性のない2つのアニメを統合して作られたハイパーリンク形式によるストーリーとなっている。1990年代に放送された第2シーズンは当時のCGI技術を用いて制作が行われた。後にこの作品の英語版が北米の製作・配給会社ワールド・イベント・プロダクションズによって作られた。なお、元の『百獣王ゴライオン』と『機甲艦隊ダイラガーXV』にあった暴力シーンはカットされている。1984年にワールド・イベント・プロダクションズの社長テッド・カプラーと経理担当兼副社長フラス・カノーディアは『百獣王ゴライオン』のアメリカにおける放映権を得る為に東映を訪れる。『ゴライオン』に目をつけた理由としてカプラーは「ライオンが変形するロボットが動物好きなアメリカの子供に受けると感じた」と述べている。カプラーが歩合制での契約を要求したのに対し、当時の東映は歩合制での契約を認めない方針をとっていたため、渡邊亮徳はフラット契約を要求した。最終的にはカノーディアがカプラーを説得してフラット契約を結ぶことにし、『機甲艦隊ダイラガーXV』と『光速電神アルベガス』の権利も購入された。カノーディアはフラット契約ならば為替利益が出ると考えていたが、円高により損益が生じ、副社長の地位を解任されることとなった。本作はこれまでに幾度か実写映画化の話が持ち上がってはとん挫していたが、2016年1月5日、Netflixがドリームワークス・アニメーション(DWA)との取り組み拡大に合わせて、ボルトロンの新作を制作し、2016年に配信を予定していることを発表した。ボルトロン以前にも日本製ロボットアニメがアメリカで放送されたことはあったが、地方局での放送であり、全国区で放送されたことが成功した理由とされている。Lion Voltronシリーズは人気が高いがVehicle Voltronシリーズは人気を得られなかったとされ、その理由は15人と言うパイロットの数により視聴者である子供が感情移入しにくかったと言われている。 ワールド・イベントが得たボルトロンのライセンス収入は7億5000万ドル。東映には1986年までに4億4000万円の版権収入が入ったとされる。日本と異なりアメリカでのボルトロン関連製品の数は非常に多く、また、多彩な製品が販売されている。日本で「DX未来獣合体」として発売されていた製品(Lion Voltron)や「DX機甲合体」として発売されていた製品(Vehicle Voltron)は以前にも「ゴーダイキン(Godaikin)」として発売されていたものではあるが、それ以外にもBANDAI America(旧Popy)がOEM生産したMatchbox社製品以外にも類似の製品が販売されていた。特にゴライオンをベースとしたLion Voltronは初期の人気商品だけあって合体可能でありながらブラックライオンの脚部の構造の違う大型の製品がPanosh Place社から発売されていた。内部にフィギュアを搭載可能になっている関係上、レッドライオンとグリーンライオンの胴体部が固定式の一体成型になっている為、合体後に肘が曲げられないのも最大の特徴である。同社からは敵のキング・ザーコンやプリンス・ローター、ハガー達が同サイズの独自デザインの戦闘メカなどと一緒に発売され、ボルトロンチームにもグレーダム城デザインの基地が発売されていて作品の場面の再現が出来る展開となっている。Matchbox社ではブラックライオン、グリーンライオン&イエローライオン、レッドライオン&ブルーライオンの分売形式の合体ロボットと、リモコン操作のできるGIANT COMMANDERを販売。Lion Voltronは「未来獣合体」とほぼ同様の内容だがブラック・ブルー・イエローの内蔵武器はオミットされている。GIANT COMMANDERは合体は出来ないが、腕はある程度なら肘から曲げられる。Lion Voltronは後に「Voltron III」、Vehicle Voltronは「Voltron I」として再発売されている。ToynamiではMatchbox社製品を洗練(ブラッシュアップ)したデザインの「Masterpiece Voltron」が、他にも小型化しブラックライオンの前脚部収納部のカバーやグリーン&レッドライオンの胴体部の可動を省略した廉価版の合体ロボットや巨大サイズのソフビフィギュアが販売されている。過去にPanosh Place社の製品を販売していたMattel社では社内のコレクターズ部門Matty Collector.comから全高23インチの巨大合体フィギュアが発売された。フィギュアには各搭乗者の可動フィギュアが付属する形で発売され、付属のVoltron keyを使ってそれぞれのフィギュアが搭乗できる。Svenのフィギュアのみは初回限定特典の形で提供された。Vehicle Voltronは放送当時はMatchbox社のみの展開であったが近年再商品化が進んでいる。Toynamiからは非分離合体型のアクションモデルが、Miracle Productionsからは15機完全合体型の、いずれも合金モデルが発売になっている。続編である「Voltron II」に登場する光速電神アルベガスのモデルは「Gladiator Voltron」と呼ばれる。こちらもMatchbox社のみの展開であった。Matchbox社製品は後にBANDAI Americaでも再発売された。その続編である「VoltranⅢ」の製品はトレンドマスター社から販売された。こちらはMatchbox社製品の再発売Lion Voltron以外にも新規デザインのパイロットやオリジナルの敵フィギュア、敵合体ロボットのVoltrexやDracotron、更にはVoltron強化型のStealth Voltronも販売していた。Lion Voltronは玩具以外の製品の発売も行われている。Reebokでは各ライオンとのセットでオリジナルデザインのスニーカーを販売した。正面から見ると各ライオンの顔に見えるデザインとなっている。他にも通常のキャラシューズと同じようにメカのイラストがプリントされたのみの製品も販売されていた。1998年にコカ・コーラはボルトロンとタイアップしたスプライトのTV CMを放送している。手がけたのはバーレル・コミュニケーションのディレクター、レジナルド・ジョリーとトッド・トリプレットで制作費は1500万ドル。ボルトロンのパイロット役としてファット・ジョー、コモン、グッディ・モブ、マック・テン、アフリカ・バンバータ、ジャジー・ジェイといったラッパー達が出演している。ラッパー起用の理由は2パックとノトーリアス・B.I.G.の殺害事件がきっかけとされ、ラッパー達を合体ロボに見立て、ヒップホップの団結を呼びかけたかったとしている。連作の続き物になっており、最初にキング・ザーコンが登場するバージョンで始まり最後のバージョンでLion Voltronに合体するが、それまでの戦闘では各ライオンは噛ませ犬の様にあっさり撃墜されている。
出典:wikipedia
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