カイオ・ドゥイリオ級戦艦 () は、イタリア海軍の草創期の戦艦。第一次世界大戦前に最初に竣工させた装甲艦であり、同型艦はエンリコ・ダンドロ()。本艦は仮想敵国フランス海軍が増強し続ける装甲艦勢への対抗艦として建造された艦である。船体形状は水面から乾舷までが低い平甲板型船体となっている。衝角の付く艦首から艦首甲板に兵装はなく、1番煙突の中間部に戦闘艦橋が付く。そこから単脚式の主檣が一番煙突と二番煙突の中間部に立ち、主檣の右前方に装甲フード付き露砲塔に収められた1番45cm連装砲が、主檣の左後方に2番45cm連装砲のバーベットが配置される。二番煙突後方から甲板上にこの頃にポピュラーであった艦載水雷艇を1隻収められる格納庫が配置され、それを囲むように12cm副砲が単装砲架で3基を艦尾方向に向けて配置された。艦載水雷艇は艦尾の扉から出し入れできた。「エンリコ・ダンドロ」の近代化改装時に一本しかなかった主檣は一番煙突の前方に前檣を、二番煙突の後方に後檣を配置し二本となった。主砲はアームストロング社製「45cm(20口径)砲」を採用した。1門当たりの重量が102トンもする巨砲であった。この砲は現代のように大砲の後部を空けて砲弾を装填する後装式ではなく、砲口から装薬と砲弾を装填する前装砲であった。そのためにバーベット外部に装填区を設け、砲身を下げて甲板から装薬と砲弾を装填した(左図)。バーベットの旋回と装填機の動力は水圧式であった。この砲を装甲フード付き露砲塔に収めた。後に「エンリコ・ダンドロ」だけは1894年~1898年の近代化改装の折りに旧式化した主砲をやはり英国製の「25.4cm(40口径)砲」に換装した。搭載型式と搭載数は同じである。副砲は「12cm(40口径)砲」を単装砲架で3基、他に対艦攻撃用に35.6cm水上魚雷発射管を単装で3基装備した。
出典:wikipedia
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