


ワモンベニヘビ(輪紋紅蛇) "Sinomicrurus macclellandi" は、爬虫綱有鱗目コブラ科ワモンベニヘビ属("Hemibungarus" 属とされることもある。英語版では"Calliophis"属に分類してある)に分類されるヘビ。インド、ネパール、中国南部、ミャンマー、タイ、ベトナム北部、台湾、八重山諸島の標高1000メートル以下の地域に分布する。分布域により下記の異なる亜種を産する。全長は平均するとオスが635mm、メスは780mmでメスのほうが大きい。ただし日本産亜種のイワサキワモンベニヘビは300-500mm と小型のものが多い。体色については、背側の地色は赤もしくは茶褐色であり、細い黒色の環状紋が取り巻く。地色や環状紋の数や形状は産地によって変化する。イワサキワモンベニヘビとタイワンワモンベニヘビの体色は似通っており、地色は赤く、黒い環状紋は約40ほどで、その幅は大陸産種よりかなり太い。また環状紋の両端には幅の狭い淡色もしくは白色紋が取り巻いており、この白帯が頭部の眼の後ろあたりで特に幅広くなっている。腹面はクリーム色で、環状紋の間に黒斑がある。イワサキワモンベニヘビとタイワンワモンベニヘビとは、後列側頭板の枚数(イワサキワモンベニヘビは2枚、タイワンワモンベニヘビは1枚のみ)で識別できる。広葉樹林の林床を住処とする地表棲であり、動作が緩慢で性格は臆病である。動物食性であり、トカゲや同類の小型のヘビを捕食する。夏季に4-14卵を産む。日本産亜種のイワサキワモンベニヘビについては生態がよくわかっていないが、渓流周辺の森林で見つかることから湿潤な森林環境を好むと推測されている。野外でブラーミニメクラヘビを捕食する様子が観察されており、飼育下でも同属のヒャンを捕食した報告があることから、食性も大陸産種と同様に爬虫類食性ではないかと推測されている。イワサキワモンベニヘビは個体数が極端に少なく、タイワンワモンベニヘビも稀産種であるが大陸産種は概して普通種で、それゆえかIUCNによる位置づけがされていない。イワサキワモンベニヘビの原産地である石垣島、西表島にはフニンダマハブの地方名がある。なお和名のイワサキや学名の亜種名 "iwasakii" は発見者である気象技師、岩崎卓爾にちなんでいる。コブラ科であるため日本では特定動物に指定されているが、イワサキワモンベニヘビに限っていえばこれまで被害例はない。そもそもイワサキワモンベニヘビは、外敵に襲われても尾端を相手に突き立て威嚇する(これは口が小さく上手く噛むことのできない同属のハイやヒャンも行う)だけで咬むことはなく、ゆえに咬まれた記録からして皆無である。また上述したようにこれまで発見されたイワサキワモンベニヘビは概して小型で毒性もそれほど強くはなく、口も小さいため物理的に人を咬むのは難しいとされており、ゆえに危険視されていない。ただし東南アジアに分布する種の毒性はかなり強く、タイでは咬傷による死者も出ている。であるが、海外でも咬まれた記録は稀である。
出典:wikipedia
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