聖詠(せいえい、、)とは正教会(日本正教会)において、旧約聖書に含まれる、主に王国時代に歌われていた歌頌を集大成したものを指す呼称。聖詠を収めた祈祷書を聖詠經(聖詠経、せいえいけい、 、)と呼ぶ。私祈祷、公祈祷の別無く、奉神礼において頻繁に詠まれ、歌われる。日本聖書協会訳の詩篇に相当するが、日本聖書協会訳の詩篇がヘブライ語聖書を定本にしているのに対し、正教会の聖詠は七十人訳聖書を底本にしているため、訳文の違いのみならず、区切り方・数え方といった構成も異なる(詳細は「詩篇」との対比の項で後述)。聖詠は聖詠經に全編が収められている。他に私祈祷用の小祈祷書や、時課經をはじめとした各種祈祷書に収録されており、私祈祷・公祈祷の別を問わず幅広い奉神礼で歌われる。王国時代の歌のみならず、幅広い時代に歌われた祈祷の集大成であり、歴史的題材は天地創造からバビロン捕囚にまで至っている。韻をはじめとした音楽性、歌詞に含まれた神学的内容、心情表現などにより、完成度の高い祈祷として、各種奉神礼の形態がまだ整っていなかった4世紀以前の初期教会時代から用いられてきた。正典としては150の聖詠から構成される。他に外典としてのイウデヤ王マナシヤの祝文(マナセの祈り)も含めて151と数える事もある。マナシヤの祝文を除いた150の聖詠を20のカフィズマ(希: 、露: 、英:、「座」の意。カテドラルと同根語)と呼ばれる区分に分割しており、昼夜奉事の中で特定のカフィズマが指定されている場合はこの一区分を詠む。
出典:wikipedia
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