スクリーンヒーロー () は日本の競走馬である。おもな勝ち鞍は2008年のジャパンカップ、アルゼンチン共和国杯。馬名の意味は「銀幕のヒーロー」。2004年4月18日出生。北海道千歳市、社台ファームの生産馬。2006年11月、美浦の矢野進厩舎からデビュー。東京ダート1600mの新馬戦を人気薄(単勝239倍)で4着し、2007年1月13日、3戦目の未勝利戦(中山ダート1800m)で初勝利を挙げる。翌月の500万下(中山ダート1800m)を逃げ切って2勝目。続く初芝のスプリングステークスは5着に敗れた。夏のラジオたんぱ賞を2着後、9月のセントライト記念で3着に入り、菊花賞への優先出走権を獲得。しかし直後に左前脚膝の剥離骨折が判明して菊花賞を断念。長期休養に入る。療養中の2008年3月、矢野進調教師の定年退職により鹿戸雄一厩舎へ移籍。8月の支笏湖特別(札幌、芝2600m)でおよそ1年ぶりに復帰し、1番人気で勝利を挙げる。続く2戦はいずれも2着に敗れるが、格上挑戦で挑んだ11月9日のアルゼンチン共和国杯で重賞初勝利を挙げた。3週間後の11月30日、ジャパンカップでGIに初出走。実績のあるディープスカイ、ウオッカ、メイショウサムソンなどが人気を集める中、ミルコ・デムーロ騎乗のスクリーンヒーローは単勝41倍、9番人気の伏兵だった。レースは前半1000メートル通過が61秒8というスローペースとなり、3、4番手を進んだウオッカは掛かり気味に。道中行きたがる素振りを見せる馬が多い中、スクリーンヒーローはスムーズに好位を追走。直線で先頭に立つと、外から追い込んできたディープスカイを半馬身抑えて優勝した。その後の有馬記念ではダイワスカーレットの5着に敗れるが、この年の活躍を評価されJRA賞最優秀4歳以上牡馬に選出された。また、鹿戸は翌年のドバイシーマクラシックやキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスなど、複数の海外遠征を示唆していた。1月14日、JRAより2008年度の「ワールド・サラブレッド・ランキング」においてスクリーンヒーローが122ポンドで23位に、同時に「ジャパン・サラブレッド・ランキング」では全部門において1位であることが発表された。2009年初戦の阪神大賞典は3番人気で4着。5月の天皇賞(春)はアサクサキングスに次ぐ2番人気で出走するも、勝ち馬マイネルキッツから2秒7離された14着と大敗した。鞍上の横山典弘は敗因について「前回、今回と関西への輸送が続いたし、前走は馬場も悪かったから。疲れがあったのかもしれない」と話した。その後、短期休養をはさんだ6月の宝塚記念は5着に終わる。4か月の休養をはさみ、秋は休み明けで天皇賞(秋)に出走した。鞍上にはクリストフ・ルメールを予定していたが、ルメールの落馬骨折による来日延期のため、2007年以来となる北村宏司が騎乗した。7番人気で出走したレースは内枠2番から先行、外からカンパニーに交わされたものの、内から迫るウオッカを抑えて2着に入った。史上初の連覇を狙ったジャパンカップは前年と同じくデムーロとコンビを組む。4番人気に支持されたスクリーンヒーローだったが、他馬に2回接触して置かれてしまい、勝ったウオッカから2.1秒差の13着に敗れた。ジャパンカップ敗戦後、暮れの有馬記念では最終的に6位のファン投票を集めることになるが、これを回避して山元トレーニングセンターへ放牧に出されることが発表された。しかし発表直後の12月3日、左前脚に腫れが見られ、検査を行ったところ左前浅屈腱炎が判明。9か月以上の休養を要する見込みとなり、オーナーの吉田照哉ら関係者による協議の結果、現役引退し種牡馬入りすることが決まった。12月9日付けで競走馬登録を抹消。翌10日に北海道新ひだか町のレックススタッドで種牡馬入りした。2010年4月付の「ワールド・サラブレッド・ランキング(2009年10月1日-2010年3月31日の世界主要レースの結果に基づく)」にて119ポンドの評価を受け、カンパニーやドリームジャーニー、オウケンブルースリに次いで39位にランクインしたことが発表された。2016年9月3日、札幌競馬場のパドックにて最終レース終了後にお披露目され約7年ぶりに競馬場に登場した。なおこの日のメインレースである札幌2歳ステークスでは産駒のトラストが優勝を果たしていた。グラスワンダー産駒の最初の後継種牡馬となり、良血馬であることに加え初年度の種付け料が30万円(受胎条件)、50万円(出生条件)とリーズナブルであったことから、初年度は84頭との種付けを行った。翌年以降の種付頭数はやや減少傾向となり2012年には53頭まで落ち込んだが、デビュー前の産駒が評判を呼んだ2013年は80頭と再び増加し、デビュー後の産駒の活躍によって2014年から種付け頭数は向上していった。そして2015年には2012年度産のグァンチャーレがシンザン記念を制し中央競馬で産駒初の重賞勝利を達成すると、初年度産駒から同年の安田記念とマイルチャンピオンシップを勝利し同一年マイルG1競走制覇を達成したモーリスや、アルゼンチン共和国杯で史上初の父子制覇を達成し同年暮れの有馬記念を制したゴールドアクターら2頭のG1競走優勝馬を輩出し、特にモーリスは2015年の海外G1競走である香港マイルも勝利し同年の年度代表馬にも選出された。この年の種付け頭数はキャリアハイとなる190頭と種付けしており、2016年からは余勢申込みで初年度の15倍以上になる500万円まで値上がるが、それでもシーズン前には満口となった。産駒は「仕上がりの早さ、体質の強さが大きな特徴で、早い時期からのデビュー率が高い」とされる。太字はGI級競走祖母ダイナアクトレスは重賞5勝。伯父にはステージチャンプ(日経賞、ステイヤーズステークス)、伯母プライムステージ(札幌3歳ステークス、フェアリーステークス)がいる
出典:wikipedia
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