フィナ・ゲール(アイルランド語:Fine Gael)は、アイルランドの政党。2011年の総選挙で第一党に躍進した。統一アイルランド党などと訳される。政党の起源は、アイルランド独立戦争とそれに続くアイルランド内戦の際の英愛条約賛成派にある。1923年以来、アイルランドの政治は英愛条約賛成派のウィリアム・コスグレイヴ率いるクマン・ナ・ゲールが中心となり、アイルランド自由国の国家建設を進めてきたが、1926年以降にエイモン・デ・ヴァレラを中心とした条約反対派の支持が強まり、ウラクタス(議会)においてクマン・ナ・ゲールの政治的優位を脅かすようになると、条約賛成派の大同団結と統一党派結成が必要であるという議論が高まった。1932年の総選挙でフィアナ・フォイルが与党となると、その勢いはますます盛んとなった。1933年、クマン・ナ・ゲールは国民中央党(中道右派を標榜し、富農を支持基盤とした)と国民防衛軍(前陸軍戦友協会、俗に青シャツ隊)と合同し、新政党フィナ・ゲールを結党した。初代党首のオーエン・オダフィは国民保守主義と連邦制による統一アイルランドを唱えた。2011年2月25日に行われたアイルランド下院(ドイル・エアラン)総選挙において、それまで最大野党だったフィナ・ゲールが76議席を獲得し、結党以来はじめて第一党となった。フィナ・ゲールは中道左派の労働党と連立政権を組み、フィナ・ゲール党首エンダ・ケニーが第19代アイルランド首相 (Taoiseach) に就任し、内閣を組織した。発足当時の内閣は、金融危機の後始末と経済再建が主な課題であった。2015年、同内閣のヌーナン財務相が2016年度予算は2年連続で少額の減税と歳出増加を中心とすることを明らかにした。2016年2月26日に投票が行われたドイル・エアランの選挙では50議席にとどまり、第一党は維持したものの連立与党も過半数割れした。
出典:wikipedia
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