中野 好之（なかの よしゆき、1931年2月 - ）は、日本の西洋思想史学者。中野好夫と、土井晩翠の娘信の長男として東京に生まれる。1955年東京大学経済学部卒業、國學院大學文学部教授を勤めた。晩年の父が訳していた、エドワード・ギボン『ローマ帝国衰亡史』の翻訳を、朱牟田夏雄から引き継ぎ完成させたが、父とは思想の方向が異なり、英国の保守思想を専門とし、皇室崇拝家である。妹のノンフィクション作家・中野利子はむしろ父の思想を受け継いでおり、その伝記（『父 中野好夫のこと』、岩波書店）を書いた。息子は英文学者の中野春夫（学習院大学教授）。

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