『はれときどきぶた』は、矢玉四郎による同名の児童文学作品を原作とする日本のテレビアニメである。テレビ東京系列で1997年7月3日から1998年9月29日まで放送。主人公の畠山則安が日記に描いて出てきた子ぶたの「はれぶた」が人間の頭を吸うと、その人間の考えていることが現実になってしまうという幻想を描く。オリジナルキャラクターを多数追加し、ハイテンポかつスラップスティックでカオスなな台詞・演出など独自の要素が目立つ。当初は全26話の予定で始まったが、延長されて全61話となった。本作放送の10年前にアニメ映画版『はれときどきぶた』が公開されており、そちらは児童文学である原作の内容に忠実なものであった。一方で本作は原作の荒唐無稽な要素を基にしつつ、テレビアニメ化に際して原作の内容を大きく改変。演出、児童文学が原作とは思えないバイオレンス的な演出などが目立ち、内輪ギャグも多い。シナリオもそのほとんどがアニメオリジナルである。その結果、原作やアニメ映画版と異なり、非常にシュールでぶっとんだ作品となった。これらは監督のワタナベシンイチとシリーズ構成・脚本担当の浦沢義雄の影響によるものである。これに関して作者の矢玉四郎は原作改変に不満を抱くこともなく、むしろ評価が低いことを嘆いている。キャラクター同士で楽屋ネタをしゃべったり、実在の人物をもキャラクターに組み込む、話の随所に実写映像を交える、話の流れに応じて挿入歌メイン(BGMではなくオープニングやエンディングのように歌に合わせたアニメーションが流れる)の場面を出す、ぶーぶーダンスと呼ばれる踊りの場面を挿入した露骨な尺稼ぎ(余り時間を埋める)といった演出が行われている。ありとあらゆる場所がネタとして活用され、ときにはサブタイトルやエンディングへの入りにも影響が及んだ。これらは後に「ナベシンワールド」と呼ばれるような、ワタナベシンイチを特徴づける作風である。ビデオ合成による演出も多く、特に次回予告の演出ではワタナベの私物のMacintosh PowerBookを編集機に繋げて絵を動かしたり増殖させたりしていた。時には本編の編集は1時間半なのに、次回予告の編集に4時間かかったこともあった。本編で流れるBGMは現在でもバラエティ番組などで多く使用されている。例に、はれぶたが登場人物の頭の中の物事を実体化させるときに使われているBGMは、NHK総合の『着信御礼!ケータイ大喜利』内にて、視聴者がアンテナ2本を獲得した時のBGMとして使われている。日記に書いた恥かしい話をママ達から読まれショックを受けた畠山則安は、「それならウソを書いてやる」と「明日の天気ははれ、ときどきぶた…。」と日記に書いた。すると次の日、空一面ぶたの海になり本当にぶたが降ってくる。慌てて日記に書いたぶたを消すが、一匹だけ子ぶたが残ってしまう。先述のとおり、キャラクター設定そのものにテレビアニメ版のオリジナル要素が多く含まれる。※基本的に本編の終了間際からイントロがかかり、エンディングに繋がっていくが、一部例外もある(同様の手法は『シティーハンター』などにも見られる)。主要なもののみ記載。いずれもワタナベシンイチ作詞、増田俊郎作曲。本編では40秒程度のものが専用のミュージックビデオとセットで流された。エンディングでのクレジット記載は無く、ミュージックビデオ冒頭で作詞作曲者の表記を行った。テレビ東京系列6局(テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、TVQ九州放送、テレビ北海道、テレビせとうち)で放送。第1話から第35話までは木曜19:00枠で、第36話から最終話までは火曜18:30枠で放送され、結果的にポケモンショックで放送休止した『ポケットモンスター』と枠交換する形となった。系列外のIBC岩手放送、山形テレビ、信越放送、岐阜放送でも遅れネットで放送されていた。なお、1998年1月1日放送分は『おとし玉アニメ はれときどきぶた』と題し、当日の15時25分から16時50分に放送された(テレビ東京系列局の場合)。内容は第6話・第10話の再放送と、新作である第25話で構成されていた。この正月特番は、当日に放送の『おはスタ』の中で予告されていた。本作は後にアメリカ(ABCファミリー)、フィリピン、韓国でも放送された。放送当時、1本に2話を収録したセルVHSがリリースされ、レンタルも行われていた。その後、2003年2月5日に全話を収録した12枚組DVD-BOXが定価36,000円で発売されたが、DVD-BOXは生産数が非常に少なく、再生産および再発売は一切行われていない。なお、アメリカではベストセレクトとして数話分がDVD化されている。
出典:wikipedia
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