ミヤマクワガタ(深山鍬形、学名:"Pseudolysimachion schmidtianum" subsp. "senanense")は、オオバコ科ルリトラノオ属の高山植物で、以前はクワガタソウ属 "Veronica" に含められていた。ミヤマとは山奥のことであり、クワガタとは果実に萼片がついている様子が兜のくわがた(V字形の角)に似ていることからこの名前が付いたといわれる。花言葉は純潔、多才な人。なお、同名の昆虫にクワガタムシ科のミヤマクワガタがある。草丈は15cmほど。花は紫色で 濃いスジがあり、花冠は4裂し、花茎の先に10数個の花をつけ、横向きに咲く。雄蕊及び雌蕊は花の外に飛び出している。果実は蒴果。茎は分かれず直立し、毛が生える。葉は根生葉(ロゼット)で、長さ2-4cm程度の卵状長楕円形、鋸歯があり、先端はとがっており、毛は生えない。日本の固有亜種で、本州の中部以北(山形県・福島県から鳥取県)の高山帯(800-3,000m)に分布し、岩礫地や砂礫地に生えている多年草である。花期は6-8月、地域によって花色が異なり、南アルプスでは赤みが強い。基亜種キクバクワガタ "P. schmidtianum" subsp. "schmidtianum" は、北海道と樺太の高山帯に分布し、全体に毛があり白っぽく、葉の鋸歯が深い点が形態の相違点である。本亜種は花の色や分布などにより、いくつかの変種・品種、例えば、北海道に分布するエゾミヤマクワガタ var. "yezo-alpinum" 、白神山地に分布するシラガミクワガタ var. "shiragamiense" 、本州の奥羽山脈に分布するミチノククワガタ f. "tomentosum" 、山陰地方等に分布するダイセンクワガタ f. "daisenense" などに区別されるが、文献によって扱いが異なっている。例えば、YListや鮫島ら(1993)でエゾミヤマクワガタはキクバクワガタ subsp. "schmidtianum" の変種とされており、ダイセンクワガタは Flora of Japanでは認められていない。北限及び南限の地域の都道府県のレッドデータブックに掲載されている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。