カバザクラ（蒲桜）は、サクラの1種。バラ科サクラ属で、学名はである。蒲桜の誕生はエドヒガンザクラとヤマザクラの自然交配によるものであり、偶然によってできたものといえる。その時に誕生した樹木は多くの伝説を持ったものであるが、現在の埼玉県北本市にあたる石戸の寺院の境内にあり石戸蒲ザクラと呼ばれている。名前の由来はこの元の樹木が源範頼の伝説に関係があり、範頼の別名「蒲冠者」にちなむ。自然交配であるため、元々は世界に1本しか存在しない品種であったが北本市のまちおこしによってその子孫が市内に植樹されている。落葉高木で両性花。花弁は5枚。開花時期は4月上旬でソメイヨシノより数日遅く咲き、白い色の花弁をつける。三重県鈴鹿市にも同じ字で読みが違う「蒲桜（がまさくら）」と呼ばれる桜がある。関係は不明だがこちらも言い伝えに源範頼がかかわることなどのかばざくらとの共通点も見られる。埼玉県北本市石戸宿にある蒲桜の元になった樹。この木の始まりはこの地域に伝わる源範頼の伝説の1つになっている。源範頼は修善寺で殺されたという話があるが、別の伝説もいくつかあり、そのうちの1つが石戸に逃れてきたというものである。範頼が杖としてついてきたものが根付いたという説や、範頼自らが植えたという説もある。樹齢は800年と推定され、天然記念物であり日本五大桜の1つでもある。しかし老木であり、かつて4本あった幹は今では1本と孫生えだけとなっている。

出典:wikipedia