焦点合成または多焦点合成とは、複数の画像をデジタル画像処理によって合成し、擬似的に深い被写界深度を得る技術のこと。多重焦点ともよぶ。F値の明るいレンズを使用して高速シャッターを切る必要がある場合や、極めて小さく、かつ激しい凹凸のある被写体を撮影(接写)する場合、得られる画像は一部にしかピントが合わず、全体の様子を把握することが難しい。焦点を複数の位置に合わせて撮影した画像を並べて表示すれば全体の様子を把握できるが、これは手間がかかり、比較も面倒である。被写体全体にピントが合っている(ように見える)画像を得るためにはF値を上げて被写界深度を深くとれば良い(パンフォーカス)が、こうすると同じISO感度で撮影した場合、撮影シャッター速度は下げざるを得ない。シャッター速度が遅くなれば当然ブレにシビアになり解像力低下の一因に繋がる事もある。またレンズによって最大解像力F値のピークは違うが、どのセンサーサイズでも35mmフルサイズ換算でF16相当の被写界深度を超えると一般的に小絞りボケの影響で解像度も悪くなる傾向にある。この相矛盾する問題を解決するのが焦点合成である。焦点合成の作成は一般に次のように行う。工業用測定器には、これを行うソフトウェアをハードウェアレベルで実装した組み込み機器もあり、そうしたものでは焦点位置を被写体を載積したステージの上下動をエンコーダを利用して算出し、焦点があっている部分を検出。合成を行うものが一般的である。焦点合成ソフトウェアの中には3次元画像の構築を行えるものも存在し、このようなものでは焦点合成を行った像を任意の地点から鳥瞰するように観察したり、高度分布の塗り分けを行うこともできる。これらは微小標本のデジタルアーカイブ化や小型機械部品の観察・品質管理・評価に用いられる。OLYMPUSは一眼カメラ(一眼レフ、ミラーレス一眼として初。同社のコンパクトデジタルカメラにはこの機能があるカメラはあった)としては初めてこの機能をカメラに取り入れた。2016年3月現在一眼カメラだけでこの合成を行えるカメラはOLYMPUS以外にはまだない。
出典:wikipedia
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