『旬』(いまどき)は、鈴木有布子による日本の少女漫画作品。『Wings』(新書館)において、2002年11月号から2004年2月号まで隔月でシリーズ連載された。全4話、単行本は全1巻。作者の単行本デビュー作。同居中の義姉弟である主人公の少年と大人の女性とのラブストーリーを、血のつながらない義姉弟という微妙な距離、進路、過去のトラウマ、それらを通じ主人公が成長していく過程などを絡めながら、ふたりの日常を通して描いた作品。続編にあたる作品として、『丘の上のバンビーナ』(ウィングス・コミックス、新書館)、『Bino!Bino!』(ウィングス・コミックス、新書館)がある。日比野 海(ひびの かい)は、有名進学男子校に通う高校生。将来は一流の料理人になるという確固たる夢を持ち、まじめで勉強が出来、家事までもこなす、今どき貴重なしっかりした少年。桐島 あや子(きりしま あやこ)は、大手某社でDTPに携わる社会人。プライベートはだらしないが、会社では課の主任を務める、大人でクールなデキるキャリアウーマン。2人は現在2人暮らし中の姉弟。ただし義理の……。実は、海の生い立ちは少し複雑。父とは幼い頃に死別し、母子家庭で育った。その後、10年ほど前に母が再婚するも、義父と母は中学3年生のとき交通事故でともに他界してしまう。そして、身寄りの無くなった海を独立していた義父の娘・あや子が引き取ってくれたのである。傍若無人のあや子に振り回され、スリル満点の日々に、今ではすっかり下僕状態の海。それでも、ほとんど顔を合わせたことのない自分に一緒に住もうと言ってくれたあや子は、どんなに気難しくても、どんなに酒癖・寝起きが悪くても、海にとって恩人に変わりない。そんな日々を友人たちは「血のつながっていない、しかもあんな美人と一緒に暮らせるなんて羨ましい」と茶化すが、まじめな海は「保護者を失う」「家がなくなる」と取り付く島もない。しかし、ある日、ふとしたことがきっかけで、海はあや子にとって自分の存在が迷惑なのではと思いつめてしまう。改めて自分の立場を考えた海は、あや子が「他人」だったこと、好きだったことに気づき、家を出ることを決意する。
出典:wikipedia
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