蓮池城（はすいけじょう）は、日本の城。応永年間に完成し、肥前国の国人領主小田氏、戦国時代後期は龍造寺氏・江上氏の支配となり、近世は鍋島氏、石井氏の在城を経て、支藩蓮池藩の陣屋が置かれた。蓮池城は佐賀県佐賀市の中心部の南東部に位置し、構造は佐賀江川と周辺のクリークを濠とした平城である。関東から下向した小田直光の居城として築かれたとされている。代々、小田氏の居城として使用される。佐賀城主龍造寺隆信の侵攻を受け、城主小田鎮光が降伏すると、龍造寺氏の支配となり、後藤家信、龍造寺家晴が城主となる。天正12年（1584年）、龍造寺隆信が沖田畷の戦いで戦死すると、隆信の次男江上家種が入城したが、文禄の役で戦死により、鍋島直茂の居城となった。鍋島氏が佐賀城に移ると、鍋島氏の外戚石井氏が城代として入城し、石井正国、石井重次、石井茂利、石井茂成らが共同で城の警護にあたった。当時、佐賀城の出城として、鍋島氏は筑後方面からの侵攻への備えとして蓮池城を重視した。元和元年（1615年）、一国一城令に伴い、城代石井氏が佐賀城下に移り、城は破却されたが、鍋島勝茂の三男直澄が、寛永16年（1639年）に蓮池藩（5万2625石）を創設し、藩庁を設置。以降、明治維新に至るまで蓮池鍋島家の居城となる。廃藩置県により、蓮池陣屋は廃棄され、跡地には蓮池神社が創建される。城域は蓮池公園として整備され、現在は一般開放されている。桜の名所としても知られている。

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