きく7号 (ETS-VII; Engineering Test Satellite-VII) は、宇宙開発事業団 (NASDA) が打ち上げた技術試験衛星である。チェイサー衛星「ひこぼし」の国際標識番号は1997-074B、ターゲット衛星「おりひめ」の国際標識番号は1997-074E。自動ランデブー・ドッキング技術実験、宇宙用ロボット技術及びシステム技術の実験、軌道上の原子状酸素の分布状態のモニタ、宇宙データシステム諮問委員会(CCSDS)勧告に基づく宇宙用データ伝送システムの開発、データ中継衛星を利用した複数衛星の同時運用技術の習得を目的としていた。きく7号ではこれらの様々な実験を地上施設からこだまを介して行うことができ、これは日本のみならず世界的にも最高峰の技術であった。この実験の成果が、後に宇宙ステーション補給機の無人ランデブー技術に活用された。1990年にNASDA内部でランデブー・ドッキングと宇宙ロボット技術の軌道上実験を行うETS-VIIの基本構想が提案された。システム検討を踏まえた上で、2年後の1992年に予算が承認され、研究開発に移行した。1994年からプロトフライトモデル(PFM)の製作、試験が行われた。平成9年(1997年)11月28日にH-IIロケット6号機で熱帯降雨観測衛星(TRMM)と共に種子島宇宙センターから打ち上げられた。先にTRMMを分離した後、打ち上げ後28分01秒に第2段と衛星が分離され、所定の軌道に投入された。
出典:wikipedia
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