望星丸(ぼうせいまる)は東海大学海洋学部が、海洋実習および観測に用いる海洋調査研修船である。本項目では、1993年に就航した3代目を取り扱う。東海大学は海洋調査船として、東海大学丸(1962年就航)の代船として就航した東海大学丸二世(1968年就航)および望星丸 (初代)(1971年就航)の代船として就航した望星丸二世(1978年就航)の2隻を運用していたが、その代船として1993年に三保造船所で建造されたのが本船である。船舶安全法施行規則に基づく第一種船であり、旅客船として遠洋国際航海を行う資格を有する。本船は海洋調査船として各種調査研究に従事するほか、海洋実習船として海洋学部の教育活動の場となっており、必修科目である「海洋実習」のほか、各専攻に合わせた「専門航海実習」が本船で開講されており、年間3,500名を超える学生が乗船する。船体は上部からコンパス甲板、航海船橋甲板、短艇甲板、上甲板、第二甲板、下甲板の5層構造で、8つの水密区画に分割されており、機関室と主発電機室は分離されている。水密扉は操舵室から遠隔操作が可能で、損傷時復原性を考慮した設計となっている。また、冬季北方海域の航海を想定して日本海事協会のID級耐氷構造を有する。機関構成は2機1軸で、遠洋航海のための巡航能力と、研究調査のための微速航行能力を両立するため、主機および減速機、可変ピッチプロペラの操作により、高速巡航(両舷運転・高速ギア)、経済巡航(片舷運転・高速ギア)、超微速連続航行(片舷運転・低速ギア)の各モードでの運航が可能である。船内居室の快適性の向上と研究機器への影響を避けるため、主機関、減速機、主発電機は弾性支持となっており、船内の騒音・振動および水中放射雑音を低減している。搭載した各種観測機器により、大気、海水、波浪などの基本的な海洋観測、海底音響探査、海洋水産資源調査などを行う。観測機器の運用のため、船尾の作業甲板には各種ウィンチ、Aフレームクレーン、中折れクレーンなどが装備されている。採取した試料の分析のため、船内にはウェットラボ・ドライラボが設置されており、ワークステーションを使用した情報処理まで船上で一貫した作業が可能である。
出典:wikipedia
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