奥茶臼山(おくちゃうすやま)は、長野県飯田市と下伊那郡大鹿村にまたがる赤石山脈(南アルプス)の標高2,474 mの山。山頂には二等三角点が設置されていて、山頂部は大鹿村に位置する。山域がシラビソ、コメツガなどの亜高山帯針葉樹林の国有林となっている。山域は南アルプス国立公園の指定区域外である。日本山岳会により日本三百名山の一つに選定されている。別称が、上沢山、中山日向。江戸時代には、キダル前山と呼ばれていた。北麓の釜沢では東斜面に朝日が当らず、昼ごろに日が当たるころから「お昼山」と呼ばれている。1343年(興国4年)から約30年後醍醐天皇の宗良親王が北山麓の大河原城に滞在した。麓から林道が頂上近くまで延びるにつれて、国有林の伐採が進み、ニホンジカなどが生息している。伊勢湾台風により倒木の被害を受けたが、天然更新が進み、樹林下ではオサバグサ、マイヅルソウ、コケ類などが自生している。二つのルートの登山道が開設されている。山頂は樹林に囲まれ展望はきかないが、北側斜面を少し下った辺りは、伐採されているため、南アルプス、中央アルプスを望むことができる。従来は、青木林道入口のゲートから、長い林道歩きをするルートしかなかったが、2006年に飯田市がしらびそ峠から尾根伝いの登山道を開設したため、時間短縮できるようになった。この登山道は途中の尾高山までは道があったが、尾高山から奥茶臼山までを新たに整備したものである。付近に山小屋はないが、しらびそ峠登山口の南にハイランドしらびそがある。登山経路は、青木林道ゲート - 林道終点 - 奥茶臼山(標高2,474 m)。前茶臼山と奥茶臼山の間には木材を伐採した跡地からは、南アルプス北部、北アルプス、中央アルプス、塩見岳、赤石岳などを望むことができる。登山経路は、しらびそ峠(標高1,833 m) - 前尾高山(標高2,089 m) - 尾高山(標高2,212 m) - 奥尾高山(標高2,266 m) - 岩本山(標高2,269 m) - 奥茶臼山(標高2,474 m)。前尾高山周辺ではコバイケイソウの小群落が見られ、シラビソ、トウヒ、コメツガなどの針葉樹林の床下には、ゴゼンタチバナ、ヤブレガサ、コケ類が見られる。尾高山は、ヤブレガサを代表する花として、田中澄江により新・花の百名山の一つに選定されている。山頂の北東3.6 kmの小渋川右岸の山麓に、小渋温泉がある。赤石山脈の主稜線の大沢岳から西北西に延びる支尾根上にあり、その最高峰である。北北西2.0 kmには、前茶臼山(標高2,331 m)があり、青田山(標高1,707 m)を経て北西山麓の大河原へ茶臼山塊が延びる。山頂から南西へは尾高山、しらびそ峠、御池山などを経て長い尾高尾根。西側には天竜川を挟んで伊那山地が対峙している。天竜川水系の以下の河川の源流となる山で、太平洋へと流れる。西山麓の青木川沿いには国道152号が通り、そこから青木川上流部の北俣上流部に林道が敷設されている。また北麓の大河原からは前茶臼山上部まで林道が敷設されている。
出典:wikipedia
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